暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
26話:再開は病室にて
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ム提督」
提督だと?それって確かリンディさんもその階級だった筈……
そう考えているうちに紅茶まで出され、クロノ以外の俺達三人は、部屋にある大きめのソファーに腰掛ける。
「保護観察官といっても、まぁ形だけだよ。リンディ提督から先の事件や、君の人柄についても、聞かされたしね。とても優しい子だと」
「ありがとうございます」
保護観察官。俺の記憶が正しければ、罪を犯した人が出所していく時に、健全な社会生活が送れるようサポートする職業…だったか?確か公務員だった筈。
そう考えながら目の前に置かれた紅茶に手をかけ、口にする。
―――めっさうまい…
なんだこのうまい紅茶は。このオヤジ、意外にできるな。
「ん?なのは君と士君は、日本人なんだな。懐かしいなぁ、日本の風景は」
「え?」
「私も君達と同じ世界の出身だよ。イギリス人だ」
「―――っ!!?」
「えぇぇ!?そうなんですか!?」
俺達のプロフィールでも書かれたものを呼んでいたのか、グレアム提督はいきなりそんな事を言い出した。
危ない危ない、折角の紅茶を危うく吹いてしまうところだった。
「あの世界の人間のほとんどは、魔力を持たないが、稀にいるんだよ。君達や私のように、高い魔力資質を持つ者が。ははっ、魔法との出会い方まで、私とそっくりだ」
グレアム提督曰く、なのはの出会い方で、倒れていたのが人間だった、ということらしい。しかもそれが五十年以上前。つまり十代にそれがあったとして、この人は六十代ということになる。恐るべし……
ていうか、俺はなのはとひとまとめにしてあるのだろうか?後でクロノに聞いてみるか。
それにしても……
(だからこんなに紅茶がうまいのか…)
他の次元世界にも紅茶の文化はあるだろうが、グレアム提督がイギリス人だとすれば、ある程度納得できる。さすがは一日平均五〜六杯は飲む国の生まれの人だ。
「フェイト君。君はこの二人の友達なんだね?」
「はい」
そう思っている間にも、会話が進んでいく。
「約束して欲しいことは一つだけだ。友達や、自分を信頼してくれる人のことは、決して裏切ってはいけない。それができるのなら、私は君の行動について、何も制限しない事を約束するよ。できるかね?」
グレアム提督が先程までの柔らかい表情とは違い、真剣な眼差しでフェイトに語りかける。
クロノは目線だけを、俺は紅茶に口を付けながら、なのははしっかりと顔を向けてフェイトを見る。
「……はい、必ず」
「うん、いい返事だ」
フェイトも真剣な表情でそう答え、グレアム提督もそれを聞いた瞬間に、先程までの柔らかい顔に表情を戻す。
部屋を去る際、グレアム提督に一礼する。礼儀はしっかりしないとね。
最後に、クロノが外へ出る際
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