暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
26話:再開は病室にて
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だ」
「「ベルカ式?」」

アルフの疑問にクロノが答えてくれるが、その意味が理解できずアルフと二人で聞き返す。

「その昔、ミッド式と魔法勢力を二分した魔法体系だよ」
「遠距離や広範囲魔法を、ある程度度外視して、対人戦闘に特化した魔法で、優れた魔導師は、「騎士」と呼ばれる」
「そういえばあの人、“ベルカの騎士”って言ってた」
「確かに、俺が戦った相手もそう言ってたな」
「「「「「え?」」」」」

フェイトの言葉に同意するように俺も呟くと、皆が驚いた表情になる。

「……あり?言ってなかったっけ?」
「ううん、そんなの聞いてないよ!?」

俺の言葉に答えたのはなのは。他の皆もなのはの言葉に同意するようにうんうん、と頷いている。

「おい、トリス。これはどういう事だ?」
〈知らなくて当然ですよ〉
「それは何故?」
〈私がそんな事一言も話していないからです〉
「何故だ!?何故言わなかった!?」
〈必要ないと思ったので〉

もう…この子ったら……

「…はぁ……ということなので」
「いやいやいや、ちゃんと詳しく聞かせろ、士!」
「あぁもう!うるさいなこのやろう!」

クロノに詰め寄られ、俺はアイツとの…シグナムとの戦いについて洗いざらい吐かされた。

「で、その後あの怪人が現れて、君は…」
「負けた、という訳だ。ていうか、話逸れてないか?」
「あ、あぁ…ベルカ式についてか」
「ベルカ式の最大の特徴は、デバイスに組み込まれた「カートリッジシステム」って武装なんだ」

ユーノとクロノの説明によると、魔力を込めた弾丸を使って、自分の魔力にその弾丸に込められた魔力を上乗せして攻撃を仕掛ける、という理屈らしい。

「なるほどね…」
「いっぱい頑張ってくれて、ありがとねレイジングハート。今はゆっくり休んでてね」

なのは達が使う魔法はあくまでも遠距離重視。一気に至近距離まで詰められれば、戦いにくいのは確実だ。ましてあれ程の使い手だ。ここまで手負いになるのは、当たり前か。

「フェイト、そろそろ面接の時間だ」

切りのいいところで、クロノがフェイトに声をかける。
面接?なんの?、と聞こうとすると、それより先にクロノが口を開ける。

「なのは、士。君達もちょっといいか?」
「「…?」」

俺となのはは顔を見合わせ、共に頭の上に?マークを浮べた。


















「失礼します」

クロノが礼儀よくそう言って、ある一室に入る。そこにはいかにも階級が上だという感じの制服で身を固め、見事なまでにヒゲが特徴の人物がいた。
四十代…いや、確実に五十代はいってるな。

「クロノ、久しぶりだな」
「ご無沙汰しています。グレア
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