暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
26話:再開は病室にて
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少し自慢げな表情で言ってくるクロノ。
まったく、さっきのポーカーフェイスはどこへやら、って話だな。
「それについさっき目を覚ましたという報告があってね。そっちに行くついでにここに立ち寄った訳だ」
「俺はついでかよ」
「なんだその言い草は。仮にも僕は君の命の恩人なんだからな?」
「は?なんでそうなる」
「あのとき僕が助けに来なかったら君は死んでいたかもしれないんだぞ?」
「へいへい、アリガトウゴザイマシタ」
「礼を言うならもっと気持ちを込めたらどうなんだ?」
クロノは呆れた口調で言ってくる。表情からも、不機嫌だということが丸解りだ。
まったく、こいつに助けられるなんてとんだ計算外だ。男に助けられるなんて描写、味気ないにも程がある。ましてやこいつにだなんて……
「また失礼なこと考えただろ」
「んにゃ、命の恩人に失礼なことなんか考えられませんよ」
「………」
今度は冷たい目で俺を睨みつけてくるクロノ。そんなクロノの横を通り抜け、部屋の外に出る。
「うわっ……なんじゃここは…?」
最初に目に入った光景は、近未来的な雰囲気を感じさせる、海鳴とは違った風景だった。
「ここは時空管理局本局。今アースラの整備の為にここまで来ているんだ」
「へ〜ほ〜。ま、今はそれはいいや」
俺の疑問にクロノは簡潔に答えてくれた。なんだ、てっきりアースラの中かと。
そう思いながら振り返ると、クロノとフェイトは共に部屋から出ていた。
「よし、行くなら早く行こうぜ」
「え?行くってどこに…?」
「なのはのところに行くんじゃねぇの?そこに行くついでに俺のところに寄ったんだろ?」
「まぁ、そうだが…」
「なら早ぇとこ行くぞ」
そう言って歩いていこうとすると、すぐ誰かにそれを掴まれた。
「だ、ダメだよ士!まだ体の方が…!」
袖を掴んで止めたのはフェイトだった。どうやら、俺の体の事を気遣ってくれているようだ。
「大丈夫だって言ってるだろ?俺の体のことは、俺が一番よく知ってるんだから」
「でも、一回は医者に看てもらった方が……クロノも何か言ってよ!」
フェイトはクロノに応援要請を出した!
「士、本当に大丈夫なのか?」
「何度も言わせるなよ。この間のよりはよっぽどマシだ」
「…なら、いいんだ」
「クロノ!?」
が、クロノはその申し出を受けず、俺が外に出ることをあっさりと認めた。
「意外だな。お硬いお前のことだから安静にしてろ、ぐらいは覚悟していたんだがな」
「それならベットから出る時点でバインドでもかけて、無理矢理寝かしている。それに……僕が言ったところで聞かないだろう?」
おっしゃる通りで……
「でも…!」
「あ〜もう!いいから行くぞ!」
それで
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