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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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弾き返すつもりだったのだけれど」
「ならばもっと力を入れねばな。我の脚は特別製なのでね」
クラーケンの脚は次第にロストを囲んでいく。ロストのギフトは自身に近づく脚を止める事は出来てもロストを囲もうと回る脚を止める事は出来なかった。
(このままではじり貧ね何か対策を考えないと・・・・・・いや、やっぱり)
「先に謝っておくわクラーケン。本当はこの力だけで倒そうと思ったのだけど」
そう言うとロストはギフトの発動を解除した。姿が元の白髪の青年、十六夜達と初めて会った姿に戻る。
その腕には今までなかった物―――弓が握られていた。
「じゃあ、行くよ。クラーケン」
言葉と同時に姿が変化する。
髪は炎を思わせるように赤く、瞳は夕日のようなオレンジ色の青年。
革で作られた鎧のような服を身につけている。
クラーケンは様子を見る為か動いていない。
ロストが持つ弓は全体的に白いが持ち手より下が赤黒く染まっている。
「なかなか楽しいギフトゲームだったが悪いな。もう終わりだ」
「ほう。お前にそれほどの力があると言うのか、面白い。見せてみろ!」
勢い良くクラーケンの脚が動き出す。その動きはまるで本来の脚の数より多い様に見えた。
対してロストは弓ではなくナイフを構える。・・・・・・自分の手首に向けて。
「!?」
ロストの手首から血が噴き出す。その血を受けて弓が赤く光り始めた。
矢をつがえずに弓を引く。血を流し続けているが左腕にぶれはない。
「『紅の血が、世界を穿つ』」
弓の力を解放する言霊とともに引き絞った弦を放す。
シュッ。ヒュン。
何処からともなく赤い光りの矢が降り注ぐ。
「ガハッ!?」
赤い矢はロストの『拒絶の衣』を難無く受け流していたクラーケンの脚を貫いた。
ロストが再び弓の弦を引き絞ると一際大きな赤い矢が現れる。
「これで一撃で最後だ。『紅の血が、世界を穿つ』」
挑戦権の証を守るように阻んでいた脚を大きな矢は弾き飛ばす。
ロストは走り出した。動きを止めなかった脚がロストを追う。
クラーケンの脚が追いつく頃には既に挑戦権の前に。
「俺の勝ちだ!」
ロストの手が挑戦権の証である球に触れる。
その瞬間、光りが溢れ出しそれを合図にゲーム終了となった。
「見事。我の負けだ」
「楽しいゲームだったよ。また機会があればやりたいな」
「ああ。いつでも来い。我は歓迎する」
ゲームが終わりロストは元の姿に戻っていた。
挑戦権の証を手にし、自分より数倍もでかいクラーケンを相手に楽しげに話している。
「それより
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