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少年は魔人になるようです
第60話 少年と魔人と馬鹿が来るようです
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ああああああ!!』


勝っ、た・・・・・・。勝った・・・!タカミチに!これで、次に――――


「(つ、次って……ア、アリアさん……?)」


『それでは、ついにやって参りました麻帆良武闘祭決勝戦!!

規定により休憩時間が設けられませんが、そこは天の運!

ネギ・スプリングフィールド選手 VSアリア・P・W・織原選手の試合を始めます!!』


そ、それでも、勝つんだ!勝って、愁磨さんと戦うんだ!


「・・・・・・・・・・・・。」

『両者揃いました!それでは、ラストバトル!

レディィィィイィィィィイィィイィイイィ!!ファイトォォ!!』

「『戦闘の為の協―――」


――――――――――――ギシッ


「あ、あ、あ………。」

「・・・・・来ない、の?」


空気・・・いや、空間が歪んでいる。息が出来ない程の、魔力に似た何かの奔流。

愁磨さん達とも、フェイト達とも違う、恐怖。


「・・・・集まって、神虎(シェンフー)。・・・天合獣纏!」
ゴォッ――――
「こ、これは……!?」


アリアさんが金色の光と蒼い炎に包まれて、それが納まると・・・

そこには、見なれない姿のアリアさんがいた。


「・・・・≪翼獣霊王(リッシュクーニッヒフリーデン)≫。行く、よ・・・。」
GoLuuuuuuaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!
「ば、『戦闘の為の協奏曲(バルトフェルド・コンチェルティア)』!!」

「えい・・・。」
ガォン!


軽い声と共に放たれたアッパーを勘で避ける。けれど、ステージが抉れ雲にまで穴が開く。

ど、どんな強化魔法なんだ!?


神虎(シェンフー)・・・ファイア。」
ドゥドゥドゥドゥ!!
「よっ、は、とぉっ……!『桜華崩拳』!!」
ズガン!
「・・・・なまいき。」


火球を転がる様にして何とか避け、避け切れなかった一つを『桜華崩拳』で相殺する。

けれど既に後ろに回られ、アリアさんの拳に炎が瞬く間に集まって行く。


「『奥義・・・・・」
ズアッ――――――
「『我りゅ「『獣王拳』・・・!!」
ズドンッ!!

Side out


Side 愁磨

「あぐっ……!!」

「・・・・!?」


アリアの攻撃が当たる瞬間、光線が下・・・恐らく地下から放たれ、神虎(シェンフー)を消し飛ばす。

結果、ネギは転がるだけに留まった。


「(な、なんだか分からないけど、助かった……!?)」

「・・・・・・・・神虎(シェンフー)?」
ボゥッ


アリアが首を傾げながら呼ぶと、神虎(シェンフー)は何時もと変わりない様子
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