第56話 二回目は比較的平和なようです
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てらっしゃいませ!!」(敬礼
ノワールさん達を見送り、小太郎君を通行の邪魔にならないようにそっと脇道へ寄せ、僕は観客席の方へ行く。
受付に行ったいいんちょさん達は、どうやらそのままコンテストに出るようで。
『レディース&ジェントルメン!お待たせいたしました!!
これよりコスプレコンテストを開始いたします!
司会はわたくし"なんだこの人妻は(驚愕)"でお馴染、アイリがお送りいたします!』
うおおおおお!と野太い声援とキャーーー!と黄色い声援と共に壇上に現れたのは、無論愁磨さんだった。
この季節に冬服を着てるのは凄い事だと思う。
『さーてサクサク行こうか!まずはエントリーNo.1――』
………
……
…
「「二人合わせて!魔法少女?ビブリオン!!」」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
『これはハイクオリティです!流石私の生徒ですね、鼻が高い!!
それではラスト!No.150番『ビブリオ・ルーランルージュ』のちうさんです!』
と、会場の熱気に感化されて盛り上がって居ると、最後――千雨さんの番になった。
真面目な人もいればネタ(結局真面目だからクオリティは高い)もいて、凄く楽しかった。
・・・で、千雨さんが出てこない。やっぱり・・・?
――と、思った時。トン、と誰かに押されて千雨さんが出てきた。
「あっ!う………………!?
わ、私……!すいませっ……ご、ごめんなさ……い……。」
出て来たけど、観客の方を見た瞬間顔が真っ赤になって、顔を覆って座り込んでしまった。
慌てて愁磨さんに言いに行こうとする。
『 こ れ は ! ! 』
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
『悪の幹部でありながら引込み思案の泣き虫ダメキャラを見事再現!!
会場も私もこれには大 満 足 だーーーーーーーーーー!!』
「お持ち帰りするわ!!」(ギュオン!
『おぉっと何者かにお持ち帰りされたぁぁーー!と言うかウチの妻だーー!』
・・・・・・・・・状況が掴めなかったけれど・・・あれ・・・?
要するにすっごく上手く転んだって事なのかな?
ノワールさんが素早く回収したし、よかった・・・。
『と言う訳で!優勝者はNo.150、ちうさんに決定いたしましたーー!
賞金100万円と!麻帆良技術部が開発した最新型NSCをプレゼント!!』
「あ、ありがとうございま――って、重っ!!」
『それでは!今一度大きな拍手を!』
ワーーー
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