第56話 二回目は比較的平和なようです
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・・俺、前後不覚すぎないか?独り言多いし。
「フン、まぁいい。それよりなんだ、これは?あちこちから兄様の"気"を感じるんだが。」
「ああ、並行世界とか違う世界線から他の俺を呼んで来たんだ。どうしても警備の手とかが足りなくてな。」
「それは手も足りなくなるじゃろうな。あちこちでデートばかりしていればな!」
「いや、そう言う訳じゃ無い―――とも言い切れんわ、ごめん。」
「「……一回、痴情の縺れで刺されれば良いのに(のじゃ)。」」
刺されても復活するからどうでもいいけどな――って、そういう問題じゃありませんよね、すいません。
とまぁ、ここで会ったが百年目。
「どっか行くか?」
「……どうしてもと言うなら、付き合ってやってもいいぞ。
私はあくまで、アリカと回りたかったのだからな!」
「(素直じゃないなぁ。)わたくしめにエスコートさせていただけませんか、お姫様方?」
「随分と、私達に合った皮肉じゃな。まぁ、私は元から吝かではないのじゃが?エヴァ。」
「ア、アリカがそう言うのなら仕方ない。荷物持ちくらいにはなれよ、兄様!」
顔を真っ赤にしズンズン歩いて行くエヴァに、二人で苦笑いしつつ。
エヴァのご機嫌取りと、アリアのご機嫌取りの方法を考える俺であった。
Side out
Side ネギ
パシュゥ
「おお!マジで昼んなったで!?超とかいう姉ちゃんマジで何もんや?」
一日目、二回目。
まだ行っていない所に行く為、僕は小太郎君と戻って来た。
「う〜ん、僕も良く分からないよ。愁磨さんに聞いたら?」
「無理無理。家に行くなり脇目も許さんで球ん中放り込まれて、あの修行っちゅー名目の虐待弾幕
かまされるんやで?終わり次第ぶっ倒れて寝て起きて飯食ったら、こっちに戻ってくるだけや。」
ご飯時に聞こうにも、小太郎君が寝てる間に戻って来ちゃうから聞けないと。
・・・よくそれを続けてるよね、小太郎君。修行が好きっぽいし、だからやれてるんだろうけど。
「で?こないな時間に戻って来てどないすんねん。」
「えーっとね。クラスの方で午前の人の手伝いして、それから皆さんの部活の出し物を見て回って。
それから――」
「うっわぁ……めんっどいなぁ教師って。ワイ関係あらへんし、そこら見てようかなぁ。」
「そんな事言わないでよー。僕だって好きでやってる訳じゃ――いや、好きでやってるんだけどさ?」
「うっさいなぁもう、わーったわ。
勘違いすんなや。これ以上グダグダ言われてもしゃーないから行くんや。」
・・・これが俗に言うツンデレってやつなのかな?男がやっても可愛くもなんともない
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