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少年は魔人になるようです
第56話 二回目は比較的平和なようです
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ージリン。愁磨さんは……W&Mで。」

「か、かしこまりました!」


オープンカフェに来るなり駆けてきたメイド(中世風で実にGoodだ)は、

注文を取るなりバタバタと戻って行き、厨房でキャーキャー言っていた。


「てか、今日の気分良く分かったな。」

「うふふ、伊達に専用カップ用意して貰ってませんわ♪これでも、ちょっとは気を配っているんですからね?」


家に住むまでは行っていない物の、今では毎日来るのが当たり前になっていたり。

そして、しずな専用の・・・アリアのわんこカップとお揃い絵柄のクマさんカップが用意された事は、

既に記憶に古かったり。


「お、お待たせいたしました。ダージリンとW&Mです。

そ、それとクッキーです!どうぞ、お召し上がりください……。」

「あら、ありがとう。頂きますわ。」

「い、いえ、とんでもないです!ごゆっくり!」(バタバタバタ!


「………珍しい、ですわね?」

「そうか?そうでもないさ。―――む、なかなかやるじゃないか。」


紅茶がなかなか美味い事に驚きながら、クッキーを食べるしずなを見る。

珍しいって言ったのは、クッキーを出した人間と出された人間両方だ。


と言っても、しずなの母性的な魅力は男だけに限る物でも無く。

今の様な文系女生徒の人気も大分高いのだ。本人は自覚ないけど。


「そうかしら?言われれば、そんな気もするけれど……。あら、美味しいわ。」

「良かったじゃないか、モテモテで。…………………………なにか?」

「つれない事を言う物ではありません。あーん。」


クッキーを俺に差し出し、口を開けろと言ってくるしずなさん。

周りの生徒が超見てるし、さっきの女の子ガン見してるってか睨んでるんですけど。


「………………………………(じー)」

「はぁ。あー………ん。ムグムグ……。お、美味しい事は認めるが、なんか呪われそうな味もする……。」

「フフッ、それは何より。満足しましたし、わたくしはお仕事してきますわ。」

「ん、いってらっさい。気をつけろよ?」


『分かってますわ、また夜に』と言い残し、しずなは人ごみに消えて行った。

・・・・・・俺も周りの視線が痛かったので、紅茶を飲み干し、席を立った。


「アリアの所でも様子見に行こうかな。記憶共有してなくても怒られそうだ。ああ、でも大会もあるしなぁ。

いや、いっそ分体に任せようかなぁ……。」

「兄様、なにブツブツ言ってるんだ?」

「おわぁ!?え、エヴァ。と、アリカも。」

「ついでみたいな言い方じゃのう?」


教室に行こうとした所で、エヴァとアリカに会った。・
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