第55話 初日はデートと騒ぎで潰れるようです
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仮契約の陣を敷き、ジタバタもがく刹那を押さえつけつつ、魔力を注ぎこんで行く。
「フ、ゥ……。まぁ、終わったら逃げられなくなるんだけどな。」
「こんなの、ずるい、です………。愁磨さんのこう言う所、嫌いです。」
「こいつは手厳しい。俺は、刹那のそう言う所も好きだぞ?」
「〜〜〜〜〜〜〜!///」
ボフッ!と俺の胸に頭突きをしてくるが、そのまま体を預けてくる。
そうしていると、俺と刹那に同じカードが降りてくる。
「こ、これは……!?何故……。」
「これはまた、奇妙なカードだな。」
白っぽい淡い桃色の着物、刃・鍔・柄、全てが白い太刀、白い翼。
そして何よりも・・・真っ白な髪と真紅の瞳。
刹那が忌み嫌われ、自身も恨んだであろう姿がそこにあった。
Side out
Side ネギ
学園長先生の所で活を入れられ、意識を取り戻した僕。
のどかさんが大きな噴水の所で待っていると言われて、大急ぎでやってきた。
愁磨さんに吹っ飛ばされてから数分も経っていなくて、安心した。けど・・・。
「す、すみませんでしたのどかさん。僕が不甲斐無いばっかりに……。」
「い、いえー。元はといえば、私があんなお願いを、した、からでーー。」
のどかさんが顔を真っ赤にして俯いてしまい、僕もつられて顔が・・・。
い、いけないいけない!!忘れよう!
ドーーン! ドドーーーン!
『只今より!麻帆良祭名物、光と火と水のマジカルショー!"マホラ・イリュージョン"を開始します!!』
「わー、綺麗ですー……。」
「水の上に火で絵が!どーやってるんだろー。」
と、気まずい雰囲気を一蹴してくれるタイミングで、水上ショーが始まる。
魔法も使っていないのにこんな事が出来るなんて、ここの人達は本当に凄いなぁ。
「……せんせー。せんせーは今、好きな人とかいらっしゃいますか?」
「え、それはつまり……。」
「一緒に居て胸がドキドキしたり、一緒に居られるだけで嬉しかったり……。
そう言う人って、いますかー?」
『たとえば、明日菜さんとかー……。』と言ってくるのどかさん。
でも僕は、それを否定する。
確かに、明日菜さんといると楽しかったり、嬉しかったりするけれど――多分、これは違うと思う。
愁磨さん達といるとドキドキはするけれど、これは多分緊張とか恐怖(修行限定)から来るものだろうし。
そ、そういう意味で捉えると・・・のどかさんが一番な気が・・・。
「……私、せんせーとこうしてお話し出来るだけで幸せですー。
せんせーと出会ってから、いろ
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