暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第55話 初日はデートと騒ぎで潰れるようです
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


仮契約(パクティオー)の陣を敷き、ジタバタもがく刹那を押さえつけつつ、魔力を注ぎこんで行く。


「フ、ゥ……。まぁ、終わったら逃げられなくなるんだけどな。」

「こんなの、ずるい、です………。愁磨さんのこう言う所、嫌いです。」

「こいつは手厳しい。俺は、刹那のそう言う所も好きだぞ?」

「〜〜〜〜〜〜〜!///」


ボフッ!と俺の胸に頭突きをしてくるが、そのまま体を預けてくる。

そうしていると、俺と刹那に同じカードが降りてくる。


「こ、これは……!?何故……。」

「これはまた、奇妙なカードだな。」


白っぽい淡い桃色の着物、刃・鍔・柄、全てが白い太刀、白い翼。

そして何よりも・・・真っ白な髪と真紅の瞳。

刹那が忌み嫌われ、自身も恨んだであろう姿がそこにあった。

Side out


Side ネギ

学園長先生の所で活を入れられ、意識を取り戻した僕。

のどかさんが大きな噴水の所で待っていると言われて、大急ぎでやってきた。

愁磨さんに吹っ飛ばされてから数分も経っていなくて、安心した。けど・・・。


「す、すみませんでしたのどかさん。僕が不甲斐無いばっかりに……。」

「い、いえー。元はといえば、私があんなお願いを、した、からでーー。」


のどかさんが顔を真っ赤にして俯いてしまい、僕もつられて顔が・・・。

い、いけないいけない!!忘れよう!


ドーーン!  ドドーーーン!

『只今より!麻帆良祭名物、光と火と水のマジカルショー!"マホラ・イリュージョン"を開始します!!』

「わー、綺麗ですー……。」

「水の上に火で絵が!どーやってるんだろー。」


と、気まずい雰囲気を一蹴してくれるタイミングで、水上ショーが始まる。

魔法も使っていないのにこんな事が出来るなんて、ここの人達は本当に凄いなぁ。


「……せんせー。せんせーは今、好きな人とかいらっしゃいますか?」

「え、それはつまり……。」

「一緒に居て胸がドキドキしたり、一緒に居られるだけで嬉しかったり……。

そう言う人って、いますかー?」


『たとえば、明日菜さんとかー……。』と言ってくるのどかさん。

でも僕は、それを否定する。

確かに、明日菜さんといると楽しかったり、嬉しかったりするけれど――多分、これは違うと思う。


愁磨さん達といるとドキドキはするけれど、これは多分緊張とか恐怖(修行限定)から来るものだろうし。

そ、そういう意味で捉えると・・・のどかさんが一番な気が・・・。


「……私、せんせーとこうしてお話し出来るだけで幸せですー。

せんせーと出会ってから、いろ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ