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少年は魔人になるようです
第55話 初日はデートと騒ぎで潰れるようです
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ええ!?あ、あのあの、ネギせんせー……あっ!?」


先生が宮崎の手を掴み、引き寄せる。徐々に顔が近づいて行き、そして――――


「そこまでだぞ、と。」
ズガァァ!!
「キャ!しゅ、愁磨せんせー……。」


おしい!

あと数センチと言う所で、愁磨さんが結構本気の一撃を先生に落とす。

が、それを先生は危なげなくひらりと避ける。

世界樹の魔力と実力の相乗か・・・。そうであっても、存外、成長しているじゃないか。


「ほォう……?生意気な。真名、俺は宮崎を連れて本体(1st)の所まで行く。牽制よろしく。」

「ああ、了解した。」


言われた瞬間、マガジンに入ってる分をとりあえず叩き込む。


「ウフ、ウフフフ……。」
バシバシバシバシバシバシバシバシバシ!
「うぉっ、マジか!?」

「これは、まいったね……。これは持っている普通の物の中で、最高の弾速を誇るんだけれど。」


それでなくとも、弾丸を全て掴むなんて。所詮は人間の扱える対物ライフルか。仕方ない・・・。


「フ、フ、フ……。ケガをしても知らないよ、先生……?」


愁磨さんから貰った『王の宝箱(ゲートオブ・ホビロン)』とかいう空間から、スナイパーライフルを取り出す。

名を、『対龍級生物用貫式長砲VRG-5"Ald-Uvoydo(アルドアヴォイド)"』。全長9.4m、砲身4.3m、

重量1.5t、銃弾150mm。

この間仮契約(パクティオー)した際に出た銃で、まだまだ修行不足ではあるけれど・・・。


「無強化の愁磨さんだって避けれないんだから、当たるだろう?」

ドッガォォォウ!!


この騒がしい祭りの中でさえ、街中に響くような轟音。

この銃を使用する時は全力で肉体を強化しないと、私でも腕が吹き飛びそうになる。

威力は折紙つき。銃弾が通る2m半径に人間が立っていれば、半分持っていく。

―――あれ、先生、死んだんじゃないか?


「ウフフフフ……!!『戦闘の為の協奏曲(バルトフェルド・コンチェルティア)』!『我流 銀龍』!!」
ガォォォォン!!
「へぇ、やるじゃないか……先生。」


先生が妙な肉体強化を施し、学園長から教わった技だろう。

銀の龍を生み出し、私の銃弾とぶつかり合い―――両方砕け散った。

魔法世界の古龍を殺した時は魔力を込めていたとは言え・・・それを、龍型で。


「私が楽しみたい所だけれど……ご主人様が所望しているから、ここまでだね。」


アルをしまいバルコニーを見ると、そこには楽しげに笑う2人と、怪しげに笑う先生。

あと、事情を把握出来ずに混乱している刹那と、宮崎。生き
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