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少年は魔人になるようです
第55話 初日はデートと騒ぎで潰れるようです
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ションと、ハリウッド的なアレです!

それと、すいません。僕の仕事仲間みたいなものなんですけど……。

折角の学祭だったのに、失礼な事しちゃって。」

「い、いえー……そんなことないですー。」

「あの!お詫びに、何かして欲しい事とかってありませんか?

テストの問題教えるとかは出来ませんけど、それ以外なら、何でもしますよ!」


『なんでもする』と言われた瞬間、のどかの中で何かがはじけた。

ポーっと赤くなり、目のハイライトが消え―――同時に、世界樹も光り出す。


「こ、こちら世界樹観測班!発光量が徐々に上昇してます!」

「告白者が出たのか!?探せ!」


「む、こりゃいかん。」

「ああ、拙いね。先生達かな?」

「お仕事?」

「っぽいが……いや、10分だけ待つか。」(バリッ

「じゃあ、私はポジションについておくよ。いつでも脳漿をぶちまけさせられるようにね。」


真名は苦笑いで返す愁磨に卑屈な笑みで答え、長大な包みを背負い屋上に消えた。

そして、どこかの屋上で光の柱が天に昇って行った。


「分かりました、キスさせていただきます。ロマンチックに……。

キスは……フレンチキスでいいですか?」

「えっ………ええ!?」

Side out
―――――――――――――――――――――――――――――

Side 真名

「そ、それなら私……キス、して欲しいですー………。」

「え゛……?」


先生達の居る屋上から、5つほど世界樹から離れた建物の屋上。

修行の結果、集中すれば筋肉の伸縮すら聞き取れるようになったから、この程度の距離で

話しを聞くくらいは簡単だ。


「(世界樹に後押しされているとは言え、キスして欲しいとせがむなんてね。

フフッ。以外と大物かもしれないね、彼女は。)」

「この前は事故でしたので、もう少しロマンチックに出来たらなーって……。ハッ!?」


ようやく正気に戻ったね。・・・欲望曝け出し切ったから戻ったんだろうけれど。でも・・・アウトだよ。


「す、すみません忘れてください!?い、今のは口が滑って――いえ、冗談ですぅー!!」

「え……あの――」


パァァアアアアアアアアア!!


世界樹が願いを聞き届けて、先生に魔力が流れて行く。

『好き』なら止めるべきだろうけれど、『キスして欲しい』なんて可愛らしい願い、止めるのは野暮だろう。

・・・・肴にした方が楽しそうだしね。


バシュゥ――シュゥゥゥゥ......


「……分かりました、キスさせていただきます。ロマンチックに……。キスは、フレンチキスでいいですか?」

「えっ………
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