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少年は魔人になるようです
第54話 魔人と少年の一日は長いようです
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悪いアルよ。」

「超、さん……。」


『どうせ記憶を消されようとも、愁磨とハカセが居る以上、記憶は戻せるし計画に支障はない』

超はそう思い、素直について行こうとした。


「―――――いえ、待ってください!」

「む……?」

「3-Aの生徒に、手を出さないでください。

……僕達の生徒を、凶悪犯だとか危険人物だとか言うのはやめてください!!

僕達の生徒は、僕達が責任を持ちます。……僕に、任せてください。」


ガンドルフィーニは一瞬目を剥いて、考え込むような仕草をした。

まだまだ半人前だと思っていたネギが、まさかハッキリと意見して来るとは思わなかったのだ。


「――フム、分かったよ。今日の所は君を信頼しよう、ネギ先生。では、任せたよ。」

「え、ガ、ガンドルフィーニ先生!?

き、気を付けてくださいねネギ先生!次に何かあればオコジョかもしれませんよ!」


ガンドルフィーニはどこか満足気に去り、高音と佐倉は慌てて後を追う。

ネギは満面の笑みを浮かべた超に振り回され、小太郎は呆れた顔でそれを見る。

そして、それを遠くから見る者に気付く事は無かった。

Side out


Side 愁磨

「ふぅん……。あの子も中々出来て来たわ……ね?」

「冗談。"僕達に任せてください"、って……明らかに俺も巻き込んでるだろ。

あの三人は気付いていないっぽいからいいものを。」


精神的にも能力的にも、教師的にも成長しているのは認めるが、やはり、ここは庇うのか・・・。

面倒な事になるなぁ、これは。


「ふ、フフ、フフふふふ……。」

「楽しそうねぇ。いえ、楽しみだわ〜。ウフ、ウフフフフ……。」

「楽しそうじゃのう……。」


さて、今日の予定は――ああ、元ネギのデート祭りか。いやいやいやいや、そんな事は許さんよ。


「さ、拉致るか。」

「ええ、拉致しましょうか。」

「……可哀相に。フッフッフ、拉致するかのう。」


こうして、ネギと小太郎の長い一日が始まるのだった。

Side out


………
……



Side ネギ

「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」

「フゥハハハハハ!!避けろ避けろぉ!!」

「ほらほら、当たっちゃうわよぉ〜?」


僕達はガンドルフィーニ先生と別れた後、軽く学園祭を回り、決闘大会へのエントリーを済ませた。

その後、クラス展示に顔を出そうと思った瞬間―――


『さ、行くか。』

『さ、行きましょうか。』

『すまんのう、二人とも。さ、行くのじゃ行くのじゃ♪』
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