第53話 少年は黒幕たちと遭遇するようです
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て、大人でも迷子になりそうだ。
「す、凄いですね……!毎年こんなに人が来るんですか!?」
「三日間続けて麻帆良学園都市内の学術機関が総力をあげて開催する、
学園都市としては世界的にも、最大規模の超特大イベントです。
営利活動……要するに部費やらを稼ぎたい生徒達が、激しい商業化を押し進めた結果、
昨年はついに入場者数約75万人にも上った、一種のテーマパークなのです。」
「アッハッハ、外国からもめっちゃ人来るしね!
ほら、あそこの人みたいに、仮装に気合入れてる人もいるんだよ。」
早乙女さんの指差した方を見ると、浮いた虎に座った人魚の恰好・・・を・・・
あれ、間違いなく本物ですよ!?魔法世界からも人来てるんですか!!
ってあの人達、どこかで・・・・・・――!!
「(賞金首の"引き摺りゾフィ"!って言う事は、あの虎は相棒の獣人"吠神ロキ"!
なんでB級賞金首がここに!?)」
「ん、ネギ君どうしたの?ほほぅ、あの人魚さんに見とれたのかにゃ?」
「確かに綺麗です。チープな表現ですが、この世の物ではないみたいです。」
「そ、そうですね。アハハハハ……。」
そりゃ別の世界から来てるんですから、この世の物じゃありませんよ!
そっか、学園祭のせいで結界を弱めてるから通り易いのか・・・。
しかもこんな大勢いる所じゃ、何も出来ない!
「む、そこの人魚美人待ちなさい!!」
「あら、かわいらしい子ね。私に何か御用かしら?」
と言っているそばから警備腕章をつけたコスプレをした女の子が・・・
って愁磨さんじゃないですか!?何やってるんですか!?
「ちょ、マジで愁磨先生!?やばい、皆呼ぼう!つーか写メ写メ!」
「……相変わらず突っ込みどころばっかりな人です……。」
「あなたみたいな怪しい人は拘束しちゃいます☆
おとなしくついて来てください!!」
「――!ウフフ、こんな美人を捕まえて何をしようって言うのかしら?」
そうか、こう言う人は愁磨さん達が勝手に感知して叩くのか。
でも、声に出している台詞と口の動きが合ってない・・・。器用だなぁ。
「はーい皆、怪我するから離れててねー♪」
「おぉ、なんだなんだ?」
「これじゃね?各所でランダムに劇が始まるんだってよ!偶に観客も巻き込むらしいぜ。」
「へー、ラッキーじゃん。見てこうぜ!」
「こんなんあったんだー。生徒にも内緒って事は、どっかのサークルの出し物?」
「私は知りませんです。と言うか、先生を見る目が変わりそうです……
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