第53話 少年は黒幕たちと遭遇するようです
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寝かせアリアに問うと、珍しく即答してきた。
その気持ちは痛いほど分かるけどさ。
「・・・ネカネ、弱い・・・。あぶない、もん・・・。」
「そうよね……。"家"で待ってろって言ってもあの子聞かなそうよねぇ〜。」
「あー、その点は大丈夫だ。多分。」
「まぁシュウが言えば聞くかもしてないけど――って、まさか?」
ノワールのまさか通り、ネカネに『七つの大罪』の複製を持たせる。
だが、いくらアレに耐えたとはいえ、流石にそのまま使える訳は無い。
「能力規制と使用時の痛みを俺が引き受ける事で、ネカネが引き受けるのが精神面の
代償だけになる。」
「普通なら怒る所だけれど……ネカネはもう条件をクリアしてるし、
何より安全の為にも、ねぇ〜……。」
「・・・あぶない、もん・・・・・・。」
「なんじゃアリア、妙に食いつくのう?」
ああ、そうか・・・あの頃は俺達三人しかいなかったもんな。丁度いいっちゃ丁度いいんだが。
「ノワール。」
「はいはい。アリア、もう寝ましょう。シュウに任せて、ね?」
「・・・ん。おやすみ、パパ、アリカママ、みんな・・・。」
「ああ、おやすみ。」
アリアには微妙にアレな話だから、ノワールに頼んで寝かせる。
全く、言わなくても分かるんだからいい妻だよ。
「あの……もしかしてネカネさんとアリアちゃん、過去に何か?」
「あー、うん。ウェールズに居た頃に、ちょっとな。
大した事は無い、んだけど……。」
「アリアがあんなに過敏になっておるのにか?大した事なくはないじゃろう。」
あれは確か・・・いつだっけ?
アリアから聞いた事だからイマイチ覚えが悪くてな・・・。
「アリアとネカネだけで森に遊びに行ってたんだっけかな。
で、結界抜けてきた悪魔と戦闘になってな。ネカネがちょっと怪我しちゃったんだよ。」
「アリアさんがいたのに、ですか……?余程強い悪魔だったんですね。」
「いや。それが普通の子爵か、強くても伯爵くらいだったな。」
「普通は大した事ある強さなんだけれどね……。
なら、なおさら妙だね。アリアなら『神虎』でなくとも一撃だろう?」
「あー、一撃で仕留めたのが悪かったって言うか……。」
昔のアリアは力を抑えきれず、『神虎』も魔力で抑え従えるしかなかった。
それに加え、俺とノワール以外でまともに懐いた人―――ネカネとスタンの爺さん。
そのネカネに危機が迫り、思わず力を出し過ぎて、
余波がネカネに当たって・・・それが若干トラウマになったんだ。
「で、まぁ……。『私の近くに居ると怪
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