第52話 魔人と計画とフラグが蔓延るようです
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いたくなかったのに……!!」
仕方なく、ネカネに青い人形・リバースドールを渡す。
これは対象の髪を埋め込むことで、対象が死んだ場合、普通は天界に行く魂が
体と精神で繋がったまま、人形の中に閉じ込められると言うものだ。
当然、そのまま時間経過(30分程度)か人形が破壊されると魂は天界に行く。
その前に俺が魂を肉体に憑依のだ。
「いいか!お前に見せるのは量的には一人分、これが限界だ。
常人なら100%壊れるレベルの代物。だから、お前が壊れたなら、その時は……。」
「―――!(ゴシゴシ)ハイ、覚悟は出来ています!!」
「そうか。……『『移れ』『映れ』『うつれ』『我が魂』『我が記憶』』。」
涅槃符を出すと、それに俺の魂を媒介に記憶―――
俺とツェラメルが常に聞いている怨嗟の記憶を移して行く。
手加減出来ようものなら良いが、こればかりはキッチリ一人分やらないといけない。
「さあ、出来たぞ。」
「は、ハ「良いかネカネ。」は、ハイ……。」
「これに触った瞬間、全てがお前に流れて行く。本当に、良いんだな……?」
「……はい!(ギュッ)
…………………………………………あれ?全然なん、と、もっ!?」
心に隙が出来た瞬間そこに入り込み、精神を全て汚染し、食らう。
もしこれに耐えられるなら、七つの大罪の内憤怒と異端を一部ではあるが
使う事すら出来る。精神だけなら魔王級になると言う事だが―――
「………こ、ん、なの………!!」
「!?」
顔をグチャグチャにしながらも、ネカネは立っている。
いや、立っているどころか、喋っている・・・!
「私だって……わたし、だって………!!待ってるの、辛かった、ん、だから!!
恋、する、女を……!甘く見るなああああああああああああああああああ!!!」
涅槃符がポフン、と音を立てて消え、煙がネカネの中へ入って行く。
これは、符の中にあった精神をネカネが受け入れ、超えたと言う証し。
符の分の精神がネカネの精神値に加算され、魔力や魔力運用が上がる。つまり。
「(これだけで通常の二倍、魔法に関しては準達人級になった、と。)」
「ハァ………ハァ………。ど、どうですか……。やり、ましたよ……!!」
「あ、ああ。凄いぞ、ネカネ。なんて言うか、凄い。」
「え、へへ………。や、ったぁ―――」
そう言うと、子供の頃以来にふにゃっと笑い、倒れてしまう。
「っと、ネカネ!?」
「ん………。う、ん………………。」
「そりゃ疲れるか。っと、これ…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ