第52話 魔人と計画とフラグが蔓延るようです
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「いえ、何でもないですー。おやすみなさい。」
「ん、おやすみーー。」
なんとなく、明日は同じように平和な日が――来ないような気がした。
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――
「―――これが、俺達の目標。あるいは信念と呼び変えられる。」
ネカネに計画の事を話すと、驚き・・・いや、悲しそうな顔をした。
「なんで……なんでそんな事をするんですか!?だって、皆で話し合えば、きっと!」
「ああ、お前等は優しいな……。
でもな、俺とツェラメルにはもう止められないんだよ。」
「どうして、ですか……。だって、愁磨さんはそんな事する人じゃ…!」
まぁ、俺だって初めは・・・本当に計画当初は、軽い気持ちもあったさ。
だが、あの怨嗟の声を聞いた後では、無理なんだ。
「―――ネカネ、お前は聞いたことがあるのか?
狩られた魔獣の声を、畏れられた龍の声を、大地を穢された精霊の声を、
無為に死んでいった人の声を、失った人の悲しみの声を、
残してしまった謝罪と対する怒りの声を!!!」
「そ、そんなの……分かりません!!
私はただ、愁磨さんがそんな事をするのが、かな、悲しくて……!!」
ネカネは泣きながらも、俺を睨むように、悼むように見つめる。
悲しい、か・・・。そんな風に言われたのは初めてだよ。
「――――分かりました、愁磨さんについて行きます。
ついて行きたいです!」
「………………え?ちょ、ちょっと待て。今までの会話n「ただし!」
お、おう。」
「条件があります。私にも、その声を聞かせてください。」
混乱に混乱が重なって大変な事になっていたが、
ネカネの申し出だけは理解した。―――ダメだ、あれだけは。
「ネカネ、"あれ"は常人に……いや、英雄と呼ばれようとも耐えられない。
事実、俺は"あれ"のお陰で一度精神をやられた。」
ノワールが一度殺してくれたから、≪Alucard≫で復活し、精神が直ったからよかったが・・・。
あの時、唯一ツェラメルに恐れを抱いた。あいつの精神は最早、人間のそれじゃない。
「だから、ネカネ。お前に壊れられるくらいなら、俺は――」
「嫌です!!聞かせてくれないなら、私は、私は……!!」
そう言うと後ろに飛び退き、杖を構えるネカネ。
「お、おいネカネ……。」
「無理なんて、分かってます。でも、それでも嫌です!!
ですから……!!あなたを、止めます!『紅き―――」
「待て!待て待て待て!!
クソッ!これだけは絶対に使
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ