暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第50話 弟子試験と学園祭(準備)と超の計画が始まるようです
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熱く力強く握手をし、倒れた。


―――――――――――――――――――――――――――――


――夕刻、愁磨宅、作業中


subSide ノワール

「〜♪」

「ノワール、こっちはどうすればよいのじゃ?」

「えーっと。こっちのをこれに重ねて縫うでしょ?

で、これを半分重ねてまた縫う。その後にこれとこれを縫って、これと合わせてちょうだい。」

「むぅ、意外と難しいのじゃな。ありがとう。」


眉間に皺を寄せて真剣に縫いだすアリカ。

あぁ、いつもは綺麗なんだけれどこういう一生懸命な姿がホントにかわいわぁ〜。


「ノワールさん、見惚れないでください!

そっちが終わらないと私のが進められないんですから。」

「もう、少しくらい良いじゃない……。」

「だ、め・・・。」

「アリアまでぇ〜。」


仕方なくアリカから目を離し、自分の作業に戻る。

今何をしてるかって言うと、シュウのクラス展示で着る衣装を縫ってるの。

シュウが『創造』で終わらせようとしてたから止めて、私達が作ってるのよ。


「いたっ!うぅ……。………いたっ!」

「も、もみじさん。出来る人に任せましょう?私達は警備に行けばいいじゃないですか。」

「い・や!僕も出来るんだって愁磨に見せてあげるんだもん!……いったぁ!」

「・・・・・ばんそーこ張る所、もうない・・・。」


・・・黒い布任せて正解だったわね。でも、これ以上刺しちゃったらダメよねぇ。


「もみじ。一生懸命なのはいいけれど、

あなたが自分の為に怪我したって知ったら、シュウはどんな顔するかしらね?」

「あう!?え、えーと。その、あぅぅ……分かったよぉ〜。

刹那、見回り行くよ!!アリア、後よろしく!!」

「ん・・・。任された。」


もみじは満足気に頷くと、刹那を拉致して元気に飛び出して行ったわ。

元気よねぇ、ホント。若いって素晴らしいわ。


「………。(チクチクチクチク)」

「……。(チクチクチクチク)」

「・・・・・・。(ババババババババババ!)」

「…………。(チクチクチクチク)

の、ノワール。そう言えば、どうして手作りにしようと思ったのじゃ?」


アリカが沈黙に負けたように、私に話しかけてくる。

普段騒がないけれど、沈黙は苦手っぽいのよね。


「そんなの決まってるじゃない。」

「き、決まっておるのか?」

「フフ。だって、手作りの方が愛情籠ってるじゃない。」

「………それもそうじゃな。」


妙に納得した様子でアリカは作業に戻り、私も作業に戻る。

そう言えば遅いわねシュウ。もう警備時間
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