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少年は魔人になるようです
第49話 終戦 少年はお姫様を助けに行くようです
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渡しただろう?俺達の力の象徴を。」

「しょう、ちょう……?

私が、愁磨先生から貰ったもの………って。この、ペンダント?」


私が胸元から1枚の羽と剣をモチーフにしたペンダントを取りだすと、愁磨先生は静かに頷いた。


「―――消すだけだったお前に、癒しの力を渡した。

それを使えるなら、魔法で傷つけられたあらゆる傷を無かった事に出来る。

無論、石化や毒・麻痺その他。魔法的攻撃なら何でも。」

「つ、つまり、ネギを助けられるのね!!どうやって使うの!?」

「思い出せ。お前の力を。そして願え、癒す相手を。強く強く。

それを使えるのは、お前だけだ。」


思い出す・・・、力・・・?

よく分かんないけど、私がやらなきゃ、私がやらなきゃネギが死んじゃう・・・!!


「お願い、お願い……!こいつはお父さんに会って、よく分かんないのになって、

もっともっと、したい事があるの!

私を助けて死んじゃダメなの!!だから、お願い……ネギを助けて!!」


ペンダントを強く握りしめると、ビシッ!とヒビが入って中から光が溢れだして、

その光が集まって―――一本の剣が出来る。天使の羽見たいな、大きい真っ白な剣。


「え、こ、これ、どうしたらいいの!?」

「言っただろう、それは癒す力。一切の攻撃能力を持たない代わりに、全てを癒す。」

「………よ、要するに。これをネギに……さ、刺せばいいのね?」

「……既に、俺を信じるか信じないかではない。

お前が持っているネギを助ける術は、それしかない。」


だ、だったら、やるしかないじゃない・・・・・・!!

宙に浮いたままだった剣を取って、ネギの胸の上で構える。


「〜〜〜〜っふぅ。ね、愁磨先生。」

「なんだ?」

「信じるか信じないか関係無いって言ったけどさ。私は、愁磨先生を信じるよ!」


痛かったらごめんね、ネギ―――!!

手に持った剣を、思いっきり突き刺した。


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