第49話 終戦 少年はお姫様を助けに行くようです
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
めんどい奴だ・・・。詰まる所、女の為に異世界に来てまで最高の食事を取りに来たって訳か。
一途な奴だな、相変わらず。
「はぁ……。スクナは刀子が消し飛ばしちまったから、集めるまで少し時間かかる。
代わりに俺のを持って行け。腹の足しにはなるだろう。」
「仕方ないね。それじゃぁ上から10人、下から200万、好きな魂1000人。好きなものを頂戴。」
「ったぁー……。50番目から20人。これで満足しろ。」
「それでもいいか………。それじゃ、ぼくは戻るよ。」
最上級の魂を掻っ攫って感謝の一つも寄越さず、フェイトは魔法世界に帰って行った。
さて、と。俺はお姫様の涙を止めんとな。
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――
Side 明日菜
「ネギ、ネギ!!返事しなさいってば!ねぇ!!」
「神楽坂……。ここまで石化が進行してしまっては、並みの術者じゃ無理だ。
それこそ、癒しを極めた程の術者でも無ければ……。」
私が目を覚ますとそこは森の中で、ネギが横で倒れてて、
体が殆ど石みたいになってて、呼んでも返事しなくて――。
いつの間にか龍宮さんとかエヴァちゃんとかが来てて・・・。
「え、エヴァちゃん!エヴァちゃんなら治せるでしょ!?」
「わ、私にも無理だ。腕の一本が石化してるくらいなら治せるが……。」
「な、なら愁磨先生なら!?ノワール先生でも!あの人達なら治せるでしょう!?」
言っている間にも、ネギの体はどんどん灰色になって行く。
風の魔法で空気を取り入れてるから、完全に石化しないと窒息しないとか何とか言ってた。
けど――もう手の先と、顔の半分くらいしか残って無い!!
「誰か、誰か助けてよぉぉぉお!!」
「何を喚いてる、神楽坂。」
「ッ……!!愁磨先生!!?」
振り向くと、愁磨先生が森から出てきた。よかった、これで―――
「し、愁磨先生、お願い!!ネギを、ネギを助けて!!」
「……生憎だが、俺は無駄な事はしない主義だ。」
「む、無駄……?無駄ってなによ!!ネギが、ネギが死んじゃうのよ!!」
「に、兄様。流石に、その、だな。ここは助けてやって良いんじゃない、か?
少年も、神楽坂を助ける為にこうなったんだし、だな……。」
愁磨先生はふぅ、と溜息を吐くと、私とエヴァちゃんの頭をポンポン叩く。
「何か勘違いしてるがな。俺以外の人に救えるモノを、態々俺がやる事もないって事だ。
そう、他でもないお前だよ神楽坂。」
「わ、私……?でも、でも私、何も魔法知らないし、どうやって……!!」
「お前に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ