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少年は魔人になるようです
第49話 終戦 少年はお姫様を助けに行くようです
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う?少しはマシなのが出て来たじゃないか。」

『ホッホッホ、吠えるでない吸血鬼。程度が知れようぞ。』


飽きてきていたエヴァさんの前からやって来たのは、人間に角が生えただけの様な鬼だった。

だがもう一人の男に角は無く代わりに烏の羽が生えており、

女・・・声の者は面を被り、代わりに生えているのは金毛九尾。


「ほう?随分なモノ好きも居たものだ。まさか三大妖まで召喚しているとはね。」

『如何にも、だ。半魔の嬢ちゃん。我が名は酒呑童子、鬼の王!』

『余の名は崇徳上皇、諱を顕仁。天狗の王である。』

『妾の名は玉藻前白面金毛九尾。此奴等とは一緒にするでないぞ?

妾は戦が嫌いなのじゃ。』

「・・・じゃあ、帰って。・・・・・・おばば。」

『おばっ!?く、クックック………よく言うたぞ小娘が!!

うぬから血祭りに上げてくれようぞ!!』


あー・・・・・・先に来ていた鬼の方々も止まっているのですが・・・。

とりあえず、結界張って見守りましょう。余波で死ねそうですから。


『鬼火!!』

「・・・『神虎(シェンフー)』、食べていいよ。」


「丁度成長を試したかったんだ。相手をしてあげるよ、鬼の王。」

『ウッハッハッハ、不遜!故に愉快よ!!我には向かう女子なぞおらんかったでなぁ!!』


「ふう……。それじゃあ、私は余りで我慢しようかな。

―――兄様を侮辱した罪は重いぞ、下郎。」

『余を下郎と罵るか、薄汚い淫売が!!血で男をモノにしてさぞ心地よかろうて。』

「ハッ!!私が恋焦がれるのは兄様だけだよ!見当違いも甚だしいぞ下郎!!

……って、何を言わせるかこの戯けがぁ!!」


「………私達は見ているだけでよさそうですね、刹那。いえ、先に行きましょうか。」

「……そうですね、刀子さん。」


残りの鬼達の始末は、ついでに行われるでしょうから・・・。

Side out


Side ネギ

「―――びたまふなれば 根の國・底の國より上り出でませと進る幣帛は

皇御孫の處女にして赤玉の御赤らびます 藤原朝臣 神楽坂明日菜の」

「フェイトおおおおおおおおおおおおお!!」
ガッ!
「……やれやれ、やっぱり来たのかい、ネギ君。」


上空から高速落下しての『桜花』を、不動のまま止められる。

少しは効くかと思ったけど、やっぱり甘かったか・・・!


「明日菜さんを返してもらうぞ!!」

「ああ、何か勘違いをしているね、君は。

この儀式で彼女が命を落とす事は100%ないよ?用が済めば無事に返――」

「『戦闘の為の協奏曲(バルトフェルド・コンチェルティア)』!『我流 桜花
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