21限目 必ず戻ってくるから
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園長「何がだい?西村先生?」
鉄人「吉井の見送りですよ。行かなくていいんですか?」
学園長「何で行かないといけないんだい!お断りだね!」
吉井「僕もお断りですよ!!」
なんとそこには居ないはずの吉井が学園長室に居たのである
鉄人「吉井!!!」
吉井「最後に挨拶に来ちゃいけないんですか?」
学園長「ほぉ、あんたにも常識はあったのか?」
吉井「来ないほうがよかったですよ」
学園長「坂本たちに会わないのか?」
吉井「はい、今あったら行けなくなっちゃいます」
吉井はもう皆には会わないつもりなのだろう。だから霧島に「僕が発つ時間に」といったのだろう
最後の最後まで自分を犠牲にして姫路を思ってのことだろう。
鉄人「これ(ICレコード)はどうすればいいんだ?」
吉井「霧島さんに渡してください。では行きます。今までありがとうございました」
これでもう吉井は文月学園に来ることはないだろう。そして皆に会うことも。吉井は学園を出る前に皆が居るAクラスに寄っていた。最後一目だけでも皆を見るために・・・
吉井「ばいばい」
皆に聞こえない小さい声でさよならを言って吉井はその場を去っていった。だがムッツリーニには聞かれていたようだ
がらっ!!
ムッツリーニ「・・・・吉井!!」
声を聞くなり教室を飛び出していった。それに伴い霧島、工藤、愛子、が授業中にもかかわらず教室を飛び出していった
10分後
霧島たちが諦めて帰ってきた。結局吉井は見つけられなかったようだ
雄二「どうした?ムッツリーニ?」
ムッツリーニ「吉井がそこに居て『バイバイ』っていってた」
すると愛子が泣き出した。
愛子「代表!もう言おうよ!このままじゃ吉井がかわいそうだよ!」
霧島も目が少し潤っていた。一番我慢してるのは霧島だからだ。早く姫路の吉井の勘違いを指摘したいが、吉井に止められている。そして何より友達が外国に行ってしまうのに行けないことだろう
でも、本当は今すぐにでも姫路に言って勘違いを直して吉井が発つ前に会いたいのだ。その友達の最後のお願いだから破るわけにはいかなかった。
霧島「ダメ、、だよ、、吉井との最後の約束、、だから」
そして時間が流れ吉井の出国時間の午後2時まで残り二時間を迎えていた
優子「代表、もう言っても、、いんじゃあ」
霧島「まだ、、時間じゃないよ、、、」
最後まで霧島は吉井との約束を懸命を守っていた。すると
Prrrrr
霧島「もしもし。はい、吉井!!」
なんと電話相手は吉井である。
吉井『霧島さん?ごめんね。こんな事頼んじゃって』
霧島「私、、、もう限界、、だよ」
吉井『ごねんね。無理させちゃって』
霧島「ううん、大
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