第24話 惚れ薬騒動
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しま〜す」
一声かけて中に入る。学園長は机に書類を広げ、決済の仕事かなんかをしていたようだ。
「お仕事中すみません」
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。いやいやかまわんよ。で、どうしたんじゃ?」
「実は、最終課題中のネギ・スプリングフィールド氏が惚れ薬を使い、一般生徒を巻き込んで騒ぎを起こした模様です」
「ヴフォッ」
あまりにもな報告に学園長も思わず噴いた。
当たり前だ。人の精神を操るなんて魔法世界でもタブーだ。しかもそれを一般人に向けるなど「オコジョ刑」確定だ。
「なお、巻き込まれた中には学園長のお孫さんも含まれています」
「な、なんじゃと」
とまぁ、こんな感じで話し出す。
「職員室で帰り支度をしていたら、廊下が騒がしかったので、注意しようとして出たんです。するとあからさまにおかしな感じで右往左往している生徒達がいましてね。調べてみたら精神操作系の魔法がかかっていたので、こっそりと吸引符で魔法の効果を吸い取り、無効化しました。その後、聞き取り調査をすると、どうやらネギ・スプリングフィールドを追いかけていたらしいんですよ。被害にあった生徒は皆2−Aの生徒ですし。それで、学園長に報告に来ました。あっ、これ使った吸引符です。ご確認下さい」
一気に話し、吸引符を学園長に渡す。一目見てわかったんだろう、放心してるわ。
「それと………」
「ま、まだあるのかね?」
「なんか女生徒が脱がされてるみたいです。多分ネギのせいでしょう。メルディアナでも同じことをしてたので」
「な、なんてことを………」
うん、頭を抱えてるね。後頭部は隠れてないが。
「では、残念ながらネギ・スプリングフィールドの最終課題は試験2日目で終了と。きっとメルディアナで最短記録じゃないですかね? まぁ、オコジョになるんだから関係ないでしょうが」
これは本当。ネギのやったことは普通に魔法犯罪だから。しかも、関西呪術協会の次期長候補も巻き込むとか戦争の引き金を引いたことになってもおかしくないレベルだ。しかも高畑先生の証言もあれば、「相手に承諾もとらず記憶消去未遂や読心術の使用、一般人への魔法バレ」など余罪も出て来たりする。まぁ、魔法バレの方は神楽坂が黙っていると言えば、罪にはならないが。
「ま、待つんじゃ」
「どうしました?」
「うむ。子供がやったことじゃ。今回は厳重注意で済ますことにする」
「子供がですか」
「うむ、そうじゃ」
「そうですか」
馬鹿馬鹿しい。違法行為に子供がどうの関係あるか。よしんばあるとしても、それを判断するのは学園長じゃないだろうに………。
「わかりました。なら、ネギ・スプリングフィールドの試験は続行ということで」
「
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