第九十五話
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して三人が衝突した。
「ちぃ、敵兵がわらわら出やがって……」
「ウオォッ!!」
「牙突ッ!!」
奥へ突き進んでいた俺だが、わらわらと出てくる敵兵に手を焼いていたがそれは程なく終わった。
「……久しぶりね王双」
現れたのは死神鎌「絶」を装備した曹操だった。
「……大人しくしてもらおうか……曹操。既に戦いは終わった」
「まだ終わったわけではないわ王双……いや曹徳と言った方が良いかしら?」
……はぁ。
「……曹徳は当の昔に捨てた名だ」
曹操の言葉に俺は遂に曹徳だと認めた。周りを見るが火が回ってきている。
「なら曹徳、夏候淵はどうしたのかしら?」
「そんなもんとっくに斬り捨てた」
俺は牙突の構えをして曹操も絶を構えた。
「曹徳ゥゥゥーーーッ!!」
「行くぞ曹操ォォォーーーッ!!」
そして周りが炎の中、俺は曹操に斬り込んだ。狙いは曹操の左脇腹(曹操から見たら右脇腹)ッ!!
「それくらい読んでいるわよッ!!」
曹操が右へと退避するが、それでは駄目だな。
「突きがかわされてもそこから横薙ぎに変換出来るんだぞッ!!」
「し、しま……」
そして俺は曹操の左脇腹から横一文字のように斬り込んだ。
腹から血が噴き出し、曹操は倒れそうになるが絶を杖代わりにして倒れる事はなかった。
けどな……。
「曹操、まさか手を抜いたわけじゃないよな?」
「………」
曹操は俺の言葉に黙り、絶を構えて突っ込んだ。右肩からの袈裟斬りをしようとしたが、斬りかかる寸前で刃で防いだ。
「……わざと受けたのは対等となるためよ」
「何……だと……?」
「幼い時からの鍛練で、貴方は私に勝てなかった。そのために斬撃を受けたのよ」
「……ふざけんなッ!! そんな事で負傷したと言うんかッ!!」
「ガフッ!!」
俺はそう叫び、曹操を蹴り飛ばした。
「生け捕りにしようと思ったが……此処で斬り捨てる」
そう言った時、背中がゾクッとした。
「……この覇王を生け捕り? 貴方こそふざけてないかしら? 本気を出せば貴方は死ぬわよ?」
……これはかなりやばい殺気だな。てことは今までは本気じゃなかったのか。
「しゃあァァァァァッ!!」
「ぐゥッ!!」
曹操が俺の両太股に斬りつける。ちぃ、これだと瞬発力が落ちるな。
「貴方に気を付ける点はその瞬発力。それを押さえれば私は余裕で勝てるわ」
「……それはどうかな?」
俺はニヤリと笑った。
「……何ですって?」
「余裕で勝てる? 覇王ともあろう奴がそう思うとはな。確かに瞬発力は押さえら
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