魔法先生ネギま!
0324話
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つく。美砂も円も魔法に関しての知識が無い一般人なのだから、戦闘の時に足手纏いになると言いたいのだろう。
……そもそもそういう相手を巻き込もうとしたのは自分だと忘れてるような物言いが気になるが、今はそれどころではないので置いておく事にする。
「ネギが連れて行かれたようにあの2人を人質として連れて行かれる可能性が捨てきれないんだ。なら近くにいた方が守りやすい」
「そうっすか……まぁ、アクセルの兄貴がそれでいいのなら俺っちは何も言いませんが」
カモも納得したようなので、まだ説明を続けている千鶴達へと声を掛ける。
「千鶴、円、美砂。神楽坂達と近衛が風呂場でこっちを待っているらしいから行くぞ」
「え? それって私達も行ってもいいの?」
円の言葉に頷く。
「ああ。どうやらこのままここに置いていけばさっきの奴に人質に取られる可能性が出てきたからな」
「でも、朝倉達はどうするの? 石にされたんだから私達みたいに逃げる事は出来無いわよ?」
……確かに言われてみればそうだな。このままここに置いていけばフェイト達がここに戻ってきて人質にする可能性もある訳だ。石になってる以上は美砂や円のように自分で移動出来……いや、待てよ?
ふと思い立ち、石と化した早乙女の肩に触りながら呟く。
「収納」
「え? 早乙女が消えた!?」
声を上げたのは円だが、他の面々も十分驚いてこちらを見ている。
その様子を見ながら、脳裏に空間倉庫のリストを展開。きちんと『早乙女ハルナの石像』と表示されていた。どうやら石化している事で空間倉庫には生命体と認識されていないらしく空間倉庫に格納も可能らしい。
他の石化している面々も同じように空間倉庫に格納しながら説明する。
「詳しくは説明している時間がないが、簡単に言えばこいつらが人質にされる心配はないって事だ。よし行くぞ」
全員分の石像を空間倉庫へと収納し、皆を引き連れて風呂場へと向かう。
その途中……
「アクセルの兄貴」
「ああ、分かっている」
廊下を走ってこっちへと近付いてくる音が聞こえてくる。背後の面々を一旦停止させ、廊下の角から距離を取って待ち受ける。
来る、来る、来る……来たっ!
「……って、桜咲か」
「アクセルさん!? それに皆も」
咄嗟に止まって剣を構えているのは桜咲だった。さすがに様になっている。その姿を確認して、発動寸前だった影槍を霧散させる。
「近衛と一緒じゃなかったのか?」
「怪しい気配を感じて……それよりも、アクセルさん達は……」
こちらの状況を説明しようとした時、唐突に声を掛けられる。
「アクセル君、刹那君……」
そこにあったのは身体の半分以上が石化した詠春だった。
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