魔法先生ネギま!
0324話
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殴ったものではない音が周囲に響き渡り、フェイトが10m近く吹き飛び、他の部屋の襖を破壊しながらその姿が見えなくなる。
「無事かっ!」
「アクセル君!」
千鶴のアーティファクトである虹色領域の腕輪。それで作られた赤いドーム状の領域の中であやかが安堵の息を吐きながら俺の名前を叫び、同時に千鶴もまた微笑んでこちらをみる。そして円と美砂は……
「アクセル君、これって……」
「……やっぱり、シネマ村での事は」
混乱している円に、どこか納得したといった様子の美砂。そんな2人の無事を確認しながら周囲の様子を確認する。
石化しているのは夏美、早乙女、朝倉、宮崎の4人。確かに一緒にいた筈の綾瀬の姿はどこにもない。虹色領域の腕輪は展開出来る領域の広さが決まっている。その領域の中にいたのが近くにいたという円と美砂であり、領域外にいたのが石化された4人なのだろう。
「詳しい事情を説明したい所なんだが……もう少し待っててくれ」
視線の先には埃を払いながらこちらへと近付いてきているフェイトの姿がある。いつものように無表情ながら、その瞳にどこか興味深そうな色があるように思えるのは俺の気のせいだろうか。
「アクセル・アルマー。今のはどうやったのかな? 素手で僕の魔法障壁を抜けるなんて普通は有り得ないんだけど」
「さて、どうだろうな。それよりも俺としては強力な結界があるここに奇襲を仕掛けてきた事に驚きを感じるがな」
「君のようなイレギュラーな存在のせいで、こちらも色々と追い詰められているんでね。でも、幸い最大のイレギュラーである君がここに現れてくれた。ならここでそのイレギュラーを処理しておけば後はこちらの予定通りに運ぶだろう。……さぁ、行くよ」
そう告げた瞬間、瞬動で俺の懐の中へと入り込み、いつの間にか現れていた石の矢を俺の顔面目掛けて叩き付けてくる。
「ちぃっ!」
身体を半回転してその一撃を回避。同時に魔法の射手を無詠唱で発動させ、10本程の炎の矢をお返しとばかりにフェイト目掛けて叩き込む。
だが、それを再度展開した魔法障壁で防ぎながら俺との距離を取るフェイト。
「今のは魔法障壁で防げた。……そうなると、さっきの一撃は素手の攻撃でないと出来ないのかな?」
「どうかな、気になるなら試したみたらどうだ?」
こちらへと近付いてくる足音を聞きながら、挑発の意味も込めてフェイトへと告げる。
だが、フェイトは口元だけを微かに歪めて笑うと小さく首を振る。
「そうするのも興味深いけど、残念ながらこちらも色々とやる事があってね。それに君の時間稼ぎに付き合うというのも面白くない。ここは一旦退かせて……っと」
フェイトを挟んで通路の反対側から飛んできた光の矢。それをなんなく回避しながらもフェイ
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