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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
崑崙の章
第8話 「ともあれ、大儀であった!」
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けの男かと思ったが……カカカ。なかなかどうして、意外に骨のある男ではないか」

 そう言って、髭を揺らして快活に笑う劉表。
 何で急に機嫌良くなっているんだ?

「この女尊男卑の世において、お主の様な若者がいることは、実に嬉しいのよ。儂とて男ながらに州牧になったが、宮廷内でも少数派での。何進殿と一緒に愚痴ることも良くあるのじゃよ」
「……まあ、それはわからなくもないですが」

 ってことは、何進も男なのか。
 そういや何度か霞が「肉屋のおっちゃん」って言っていたような……

「ふむ……お主ほどの男が仕えていたというならば、劉備という者も一角の人物やもしれぬな。一度、使者を出してみるか……」

 ありゃま。
 なんか知らないうちに見込まれちゃったぞ、桃香。
 でも大丈夫かな……?
 出発するときには少しだけ人の上に立つ風格が出始めていたけど……桃香だしなぁ。

 基本天然の子だし、劉表の性格からして、あんまり相性がいいとは思えないんだよな。
 逆に見下されそうで怖い……朱里辺りに、早いうちに伝えておいたほうがいいかもしれない。

「お主は旅をしておるというが、いつ頃劉備の下に戻るつもりなのじゃ?」
「え、ええと……まだしばらくは。とはいえ、今年度中には戻るつもりですが」
「そうか……では、劉備への使者はお主が戻ってからにさせてもらう。すまぬが仲介してくれるかの?」

 え、俺が戻ってから?
 ……もしかして、俺にパイプ役になれと?

「それはかまいませぬが……わざわざ私を待たずとも劉備でしたら喜んで劉表様との親交を持たれると思いますが」
「カカカ……まあ、同じ劉姓を持つのだからの。確かにそうではあるが、儂から仲介もなしに使者を送ってはいらぬ邪推を与えるかもしれん。劉備本人か、周りか、それとも周辺諸侯か……特に西に領を持つことになった劉焉のこともあるでな」
「…………」

 おいおい……まさか。
 桃香を劉焉への牽制の当て馬にするつもりか?

 確かに梁州は益州と荊州の隙間を埋めるように設置されたとはいえ……
 いやまてよ?

「もしや……劉表様は、劉焉殿との同盟も考えておいでなのですか?」
「なんじゃと?」
「いえ、益州、荊州、そしてその間の梁州は、それぞれ劉姓を名乗るものがその長となるわけです。それが三州同盟のような形になれば、周辺諸侯は我らを警戒するかもしれませんな」
「……なるほど。それは考えた事がなかったわい」

 なかったのかよ!
 しまった……よけいなことを言ったかもしれん。

「ふむ……もし三州の同盟ともなれば、漢の約四半を劉姓の独占状態となる。これは……少し考えてみるか」

 ああ……周辺は警戒するかもってことで牽制したつもりだったけど、逆にそれが利
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