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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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ないのです。そして機体のほとんどがミスリル製のマスターギアが反応する強力なサイコウェーブを放つ人間は貴方、イレブン・ブレット少将だけなのです」
「そ、そうなんですか? それじゃあ、あのアンダーギアは?」
「アンダーギアはコックピット周辺のフレームのみにミスリルを使用して一般の兵士にも操縦できるようにした兵器です。その代わりアンダーギアのミスリル使用率は全体の一割にも満たなくて、精々エネルギー源とコントロールシステムの補助位にしか使えず、各性能はマスターギアとは比べ物にならないくらい劣ります」
(あー、なるほど。だからか……)
アンダーギアの説明を聞いてハジメは、ゲームのマスターギアでたまに登場していたノンプレイヤーキャラが操縦するマスターギアを思い出す。ゴーレムと戦う彼らはすぐには負けないけど中々勝つことができず、地球にいた頃のハジメはゲームのシステムだからこんなものだろうと思っていたのだが、もしかすると彼らが操縦していたのはマスターギアではなくてアンダーギアだったのかもしれない。
「……貴方達が僕をイレブン・ブレットだと認識した理由は分かりました。でも何で僕はあそこにいたんですか? 皆の話を聞くとイレブン・ブレット……僕って二百年も昔の人間なんですよね?」
自分がイレブン・ブレットだとされた理由は納得できたが、まだハジメには最大の疑問が残されていた。ゲームの世界に転生するにしても何故ストーリーモードの時代ではなく、二百年後の今なのか全く分からなかった。
だが分からないのはコロネル大佐も同じらしく、言葉を濁しながら話す。
「……そのことなのですが私達にも分かりません。ですが、推測でもよければ説明させていただきますが……」
「それでもいいです。お願いします」
「分かりました。……今から二百年前に『巨神の来襲』と呼ばれた史上かつてない大規模のゴーレムとの戦いがありました。全体の大きさが惑星と同等の巨大ゴーレムとそれに率いられた数百万のゴーレムの来襲。それにより当時の我がベット・オレイユだけでなく他の惑星国家も壊滅的な被害を受けたと聞きました。そしてイレブン少将は巨大ゴーレムを撃退すべく単独で出撃をしたという記録が残っています」
「巨神の来襲……。惑星と同じ大きさのゴーレム……」
ハジメはコロネル大佐の言葉に一つ心当たりがあった。
(それって……二周目以降の「真エンディング」のラスボス戦闘のことか?)
ゲームのマスターギアのストーリーモードには「ノーマルエンディング」と「真エンディング」と呼ばれる二つのエンディングがある。
ノーマルエンディングはストーリーモードを最初にプレイしたプレイヤーが見るエンディングだ。内容は様々な事件やゴーレムの戦闘を解決した主人公が最終
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