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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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呼ばれてその場に並ぶ士官達の中からファムが前に出てきた。その手にはハジメが食堂で使用していた皿とフォークが持たれている。
「その皿とフォークって……」
「はい。先程貴方が使用していた食器です。ごめんなさいハジ……いえ、イレブン少将。これも任務ですから」
ファムはそう言ってハジメに謝るとコロネル大佐に報告をする。
「食器に付着していた唾液を調べた結果、彼とデータベースにあるイレブン・ブレット少将の遺伝子情報は百パーセントの確率で一致。つまりは同一人物であることが分かりました」
どうやらファムがハジメに料理を作ったのは、彼の要望を叶えるためだけでなく、コロネル大佐からの指示もあったようだ。報告を受けたコロネル大佐はファムに一つ頷くと再びハジメの方を見る。
「報告、ご苦労だったルナール少尉。……以上の理由から私達は貴方をイレブン・ブレット少将であると認識したのです。分かっていただけたでしょうか?」
「ええっと……。待ってください。何でマスターギアに乗れるから僕がイレブン・ブレットになるんですか? コロネル大佐達はマスターギアに乗れないんですか?」
認識コードと遺伝子情報は納得したが、マスターギアに乗れるから自分がイレブン・ブレットだという理由はいまいち納得できなかった。思い返してみればファム達に初めて会った時も、サイクロプスをマスターギアと言うと変な顔をされた気がする。
ハジメが聞くとコロネル大佐は頷き答える。
「はい。マスターギアの操縦ができる操縦士はこの二百年の間、イレブン・ブレット少将以外確認されておりません」
「何故ですか?」
「……イレブン少将は『ミスリル』のことはご存じですか?」
ミスリル。
それはゴーレムを倒すことで入手できる素材アイテムの名称だった。
倒したゴーレムによって手に入るミスリルの純度が異なり、ゲームのマスターギアでは決められた純度のミスリルと機械パーツを集めることで機体を作るシステムとなっている。
「はい。ゴーレムを倒して手に入れる鉱物でしたっけ?」
「そうです。そしてミスリルには人の思念波、サイコウェーブを感知するとエネルギーを発すると共に思念を周囲に伝えるという特性を持っています。そのためミスリルはマスターギアのエネルギー源兼コントロールシステムに使用されています」
そこまでの説明を聞いてハジメは、地球で見たロボットアニメにあったサイコなフレームを思い出した。色々と違う点はあるだろうけど基本的には同じものだろうと納得するハジメだった。
「しかしミスリルは使用する量が増えればそれに応じて強いサイコウェーブを必要とする特性もあり、サイコウェーブの強さが必要最低限な強さにとどいていなければミスリルは特性を発揮し
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