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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二九幕 「確かな絆を信じて」
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だって、一人として死んでもいいと思える人間はいない。
だから・・・誰かが傷つくぐらいなら、自分が盾になる。

「人の英知が生み出したのがISなら、人を護れるはずだ・・・僕も、皆も」
『分かっています。私たちにベルの意志を止める権利はありませんから、後悔の無いようにいきなさい』
『そして我慢できなくなったら帰って来いよ』
『むしろこちらからいきます!』
『『茶々を差すな!!』』

どうも長いことあってなかったせいで情緒不安定になっているアングロに苦笑しながら、ベルーナは別れの言葉を送る。名残惜しくはあるが、もうそろそろ時間だ。

「・・・伝えたかったのはそれだけ。じゃあ・・・またね」
『ええ、また』
『またなー!』
『叶うならば次は日本で会いましょう?』

通信が切られ、画面が黒く染まる。それを確認したベルーナはパソコンの電源を切り。そっと目を閉じる。
遠い地にいる友達との束の間の邂逅。
そして自分の進むべ道。
これからの事が上手くいくかは分からない。
だが、ベルーナはもう“振り返らなければいけない”。


それは歴史に残らない、小さな未来への分岐点。
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