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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二九幕 「確かな絆を信じて」
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になる所です。日常生活は本当に問題ありませんか?出来れば嘘をつかずに答えてください』
嘘をつかずに、をわざわざ入れているのは今まで何度かアラスに隠し事をしてあっさりばれた経験からきている。何かを隠そうものならこちらの細かい癖や心理学的観点からの指摘で徹底的に追い詰めて真実を引きずり出してくる。遠まわしに「隠し事など私の前には無意味です」と言っているようなものだ。だが特に隠すようなこともないし、普通に答えればいいだろう。
「困った時はルームメイトの人が助けてくれる。先生たちも良くしてくれている」
『そうか、そいつを聞いて一安心だ!ところでルームメイトって誰だ?男?女?』
『何言ってるんですかコーラ。仮にも教育機関が年頃の男女を同じ部屋に住ませるわけが・・・』
「・・・女の子」
『『な・・・何ですと!?』』
当てが外れて驚愕するアラスとアングロ。そう言われてみれば確かにこれはおかしい。まだ精神が未熟な若い男女を同じ部屋に住ませれば、その分間違いの起きる可能性は高まる。だが、あれだけ便宜を図ってくれたIS学園の先生方なのだからこれにも自分の及びもつかない意図がある、若しくはミノリを余程信頼しての事だろう。
(実際の所は前者である。佐藤さん含む何人かのスパイ候補がクロかどうかを見分けるためのエサ扱いだったりする。もちろん身の安全を守るための備えもしてはあるが)
『嘘・・・嘘よね、ベル坊?まさか朝に起こしてもらってるなんてことは・・・!?』
「・・・なかなか自力で起きれないから、良く起こしてもらう」
『嘘だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
『いけません!アングロの溢れ出る庇護欲が歪んだ形で暴走しています!』
『取り押さえろー!!』
『ベル坊はっ!ベル坊の寝顔を見ていいのはぁぁぁぁ!!』
どたん!ばたん!ばきん!
何やら画面外で大乱闘が始まったのを音で確認しながら、ベルーナは悟られないよう大きく安堵のため息をつく。
(・・・良かった。皆いつも通りだ)
IS適性の発覚後、3人は伯父と共に全力で僕を守ろうとした。とてもメディアの前に出られる精神状態ではないベルーナの心の傷を理解し、道理の分からない自分勝手な大人たちから庇ってくれたのだ。
マスコミはもちろん政府関係者にも一歩も引かず、ベルーナに益がないと判断したものはその全てを突っぱねた。24時間ひっきりなしに訪れる様々な人間をありとあらゆる言葉を尽くして追い払い、夜になればストレスと不安に震えるベルーナを優しく励ました。文字通り寝る間も惜しんで皆は頑張っていた。お為ごかしなどでは断じてなく、伯父と3人は身を削ってでも守ろうとしてくれたのだ。
嬉しかった。自分のような存在を本気で心配してくれる人間がいる事が、誇らしかっ
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