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造られた女と創られた力
log3 行動
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魔……と、堕天使と天使? 堕天使は……味方? 敵? 天使と悪魔は……?」

自問自答―――いや、自問”自問”を繰り返し、少女は別の意味で苦しみ始めた。

「三……竦み……? 領土? ……だめだ、わかんない……」

少女は考えるのをやめ、その場に大の字に寝っ転がった。腰掛けていたのは階段の最上部だった為、頭を打つなんてベタなことは起きなかった。


[ウヒヒィ……久シブリニ、女ノ子食エルゼェ]

代わりに起きたのは化物の登場という頭を打つのと同じくらいベタなことだった。

[ナ!? ……ナンダコノ女!? 悪魔!? 堕天使!? 龍!? 他ニモ訳ワカンネェモンイッパイ感ジルゾ!?]

化物は少女の異質さに気づき、驚愕と困惑の声を上げる。

「……誰なの?」

と、さすがに気づいたらしく、少女は化物の方へ顔を向けた。そして一瞬動きが止まり、後ろに飛び退った。

「お前……”悪魔”!」
[チイィィ! コウナリャ全力デブツカッテ木ッ端微塵ニシテヤル!]

化物はオーラを纏い、背中のブースターらしきものからジェット噴射を行って少女に突貫した。

「……そっか……”悪魔”は……”敵”なんだ……」

何処からか”青い蛇の宝石”を取り出し、左腕の窪みにはめ込んだ。 少女の腕と髪の毛の見た目が変わり、明らかに先程とは何かが違うとわかる。
そして、少女は左手を正面に向け、

「はぁ!」

濃い、青い”水流のようなもの”を猛烈な勢いで放出した。勢いをつけすぎていた化物はこれを避けきれず喰らう。

[ヌオオォォォ!?]

避けようとしたせいで攻撃進路がずれ、”水流のようなもの”の威力もあり、少女にかすりもしなかった。

[グアアァァ……! コノォ、糞ガ――キ!?]

なんの前触れもなく”水流のようなもの”が当たった箇所に嵐の海の色をした炎が上がる。炎は徐々に化物の体を蝕み、

[アア……! ァァァ……!]

跡形もなく焼き尽くした。……あとに残ったのは、少女と燃えカスの灰のみであった。

「みんなの場所はわからない……けれどわかった事がある……」

少女は拳を握り締め、決意したようにつぶやく。

「”悪魔”は敵……私の――私達の敵……!」




side青髪の女


何だあの女は……あの神器(セイクリッド・ギア)も見たことがない……。だが、一つだけ言えることは―――

あの女は……敵にも味方にもなり得る……そして、危険な存在だという事か……
報告しなくてはな……
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