log2 足掻き
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はーっはっはぁ! これでどうだぁ!」
そして傍にあったボタンを押した。次の瞬間、眩く光りだし―――宝石は消えていた。
「……! みんなが!」
「どうだ、どうだ悔しいだろう! これで少しは―――」
神父はその悪あがきの言葉を最後まで言えなかった。言わせてもらえなかった。
少女の”水流のようなもの”で真っ二つにされたからだ。二つに割れた死体は臓物や血液を撒き散らし、他の者たちと同じように燃え上がり、焼き尽くされ、後にはもう何も残らなかった。
「みんな……みんなが……離れ離れに……!」
少女は狼狽え、研究所の残骸の中を歩き回る―――
「そうだ……!」
ふと足を止め、少女は何かを思いついたように顔を上げた。
「私が……探しに行けば……いい! よしっ……!」
少女は頷くと瓦礫の上を歩き出した。巨大な瓦礫は飛び越し、邪魔な瓦礫は退かす。人の姿をしていながら、その力は人を超えていた。
……その場から少女は見えなくなり、後には瓦礫が残るばかりであった……
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