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は”宝石”と”義手”、この二つが揃って初めて真価を発揮できる!」
更に! と白衣は、最高潮に達した気分のまま踊るように二つ目の”宝石”を取り出した。先程の”宝石とは色と形が違うが、かなりの力を持っていることは変わらないようだ。
「これには、『焔』、『海』、『嵐』、『霆』、『地』……他にも、様々な種類があり、その一つ一つが別の力を持っているのだ! 付け替えることによりその力を変え、最高で二つの力を同時に発揮できる!」
「最高じゃないか、それは!」
白衣の男と神父の男は笑い合う。その顔は、醜悪に歪んでいた。
そして白衣の男はわざとらしく顔を悲しそうに、しかし何かを期待している顔でつぶやいた。
「……ただし、この力はこいつしか使えない。 困ったものだ……」
「何を言っている? ……ほかにも作ればいいことだろう? これを成功させればさらなる援助を受けられるだろうからな!」
「そうだったなぁ!」
二人は高笑いをし、これからのことについて改めて話し合い始めた。
side?
誰……なの……?
『……からなぁ』
『……しれん……!』
私の前で……話をしているの……誰?
私は……誰……?
『こいつは永久に私達の道具だろうからな』
……道具……!?
『少女を道具にか……下衆め!』
……わからない……けど、わかる……
『何を言っている、お前も下衆の一人だろうが!』
……自由……これだけはわかる……
『違いないな!』
『『ははははは!!』』
…………自由が欲しい……!
……あの光るもの……あれ、私と……似ている……?
……あれ、私を呼んでいる……の?
『な、何だ!? 宝石が急に輝きだした!?』
『おい! お前達!』
『心拍数上昇! 遺伝子も力を発したまま収まりません!』
『義手が動いて――何が起こっているんだぁ!?』
……うん、いいよ行こう……!
一緒に……自由になりに……!
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