第48話 二戦 あるいは三戦のようです
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う。
その衝撃で土埃が飛び、そこから学ランを着た男の子が出てきた。
「やるやないか、姉ちゃん!でも……お前はからっきしやな、西洋魔術師!
やっぱり後ろに隠れてチマチマ魔法撃たんとあかんのか、お前らは!!」
・・・・・・そう。そういう事ならいいよ。
ここぞと言う時の為に隠しておきたかったけど、いいよ。見せてあげる。
「桜咲さん、みなさん!!ここは僕に任せて明日菜さんを!!」
「……分かりました!お願いします!!」
追って来ていた瀧宮さんとアリアさんと、もう一人にも言う。
「ふん、生意気な……。刀子は居てやって、負けたら嘲笑ってやれ。」
「……バレているとは思わなかったよ。頑張ってくれ、先生。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
影から三人が飛びだし、冷ややかな目とちょっと優しい目と絶対零度の睨みを残して飛んでいく。
もう一人、エヴァさんだったんだ・・・。エヴァさんより気配読めない刀子先生って一体・・・。
「まぁいいや。行くよ、えーっと……。」
「っと、名乗っとらんかったな!ワイは小太郎、犬上小太郎や!」
「じゃあ、小太郎君。悪いけど時間が無いしちょっと怒ってるんだ。5秒で終わらせてもらうよ。」
小太郎君は僕の台詞で額に青筋が入って、睨んでくる。でも―――無駄だよ。
「『戦いの歌』、『修羅の息吹』!同纏・混装!!」
「うぉぉお!?」
シュゥゥゥゥゥ・・・・・・
「『戦闘の為の協奏曲』。行くから、構えておいてね?
―――構えても構えなくても、変わらないけど。」
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