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少年は魔人になるようです
第48話 二戦 あるいは三戦のようです
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が『千変万化』。

技に頼らず、自分の技量によって斬る物を決められる技―――日本語変よね、これ。


「つまり、相手に有効な技を最大の威力で叩きこめる訳よ。」

「なるほど……。しかも、それを一度に千回斬る事が出来て初めて完成する技なのですね!!

うぅ、未だに『百烈桜華斬』しか極めていない私には遠い話ですね……。」

「フフ。詠春の所に行ったら、シュウに言ってみなさい。

なんせ先生が三人もいるんだから、誰かが稽古つけてくれるかもしれないわよ。」


・・・本当は千回斬るんじゃなく、"気によって千以上に分裂させる技"だって知ったら、

どんな顔するかしら。意外と熱血根性出すかもしれないわね。


「さ、私達の愛しの主に会いに行きましょう。」

Side out


Side 明日菜

「何を知りたいって、言われても……。私、何も分からないもん!

でも、全部は教えてくれないんでしょ!!」

「アッハッハ!それが分かって来ただけでも進歩だ!

よし、1つだけのつもりだったが4つまで教えてやる。期限は設けないから、ゆっくり考えろ。

詠春、付き合えよ。」

「もう少しで夕飯なんだから、少し待て。」

「あいっかわらず堅いなぁ……。」


さっきまでの真面目は雰囲気はどこへやら、愁磨先生は一瞬でいつもの感じに戻った。

『考えろ』・・・。愁磨先生はその人が分からないことを、考えろっては言わない。

分からない大切な事にはヒントを、そうでなければ答えを言うかどうでもいいって流しちゃう。

つまり、バカな私でも、考えれば分かるって事・・・。


「……愁磨先生、一個いい?」

「ん、早速か。……まぁ、お前がそれでいいってなら聞こう。」


また、くだらないって言われるかもしれないけど・・・。どうしても、これだけは聞いておきたい。


「愁磨先生は、私達の敵なの?ネギの事………私達の事、嫌いなの?」

「……一つ目は、そうだな……。基本的には味方だよ。どうしても敵になる事はあるけどな。

二つ目は……いや、これは俺としての答えにしておこうか。

嫌いじゃないさ。むしろ好ましい存在だ。お前らも、ネギもな。」


そういうと、誕生日の時みたいにポンポンと頭を撫でてくる。

うん、いいよね?今はこれで。


「えへへ、愁磨先生ってお父さんみたい。って、こんな事言ったらアリアちゃんに怒られちゃう。

撤回撤回。」

「……ふん。褒めたって何も出んぞ。来い詠春、晩飯前に腹すかせとくぞ。」


いきなり、プイッと庭の方に歩いて行っちゃう。・・・なんか、顔赤い?


「ククク、どうした愁磨。顔が赤いぞ?」

「て
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