第30話 殴りこみをする際は必ずノックをしましょう
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なかったし、海鳴市に居た時は皆揃って弱体化していた為に今一分からなかったのだ。
だが、此処でなら分かる。彼等の本当の強さが。彼等の実力が。
はっきりと分かるのだ。
「万事屋ぁ、こいつらそんなに強くねぇぞ? もしかして雑魚キャラなんじゃねぇのか?」
「馬鹿だろゴリラ! 古今東西こう言った大量生産型の使い古しキャラってのは大概雑魚キャラって決まってるんだよ。見ろよあいつらを! どれがどいつだか分かり辛いだろ? 雑魚キャラの証拠だろうが」
「なる程、流石は万事屋だ!」
それで納得して良いのか?
そう思えてしまう近藤と銀時の会話だったりした。
視線を変えてみれば同じ姿の土方は襲い来る雑魚を次々と返り討ちにしていく。
その太刀筋は読み辛く、また変幻自在の動きを見せていた。
ありえない方向から必殺の一太刀が飛び込んでくる。これこそ土方十四郎の恐ろしい所でもあった。
「土方さん、危ないですぜぃ」
「げっ!」
そんなカッコいい土方に向かい沖田が構ええていた。彼の手には一丁のバズーカが握られている。
そのバズーカの引き金を迷う事無く引き絞る。大筒から巨大な砲弾が飛び出し、地面に命中し弾け飛ぶ。
その周囲に居た雑魚達は粉々になり屑鉄となりその場に骸を残した。
土方以外だが。
「おい総梧ぉぉぉ! お前俺の事殺す気だったろ!」
「何言ってるんですかぃ土方さん。俺ぁ何時でもあんたを殺る事しか考えてねぇんですぜぃ」
「本当に良い部下を持って俺は幸せ者だよ」
額に青筋を浮かべながらも我慢し褒め称える土方。流石は鬼の副長っである。
「トシ、総梧! 喧嘩してる場合じゃないぞ!」
そんな二人を纏め上げる我等が近藤と言えば、そのゴリラらしい風貌に相違ない戦い方をしていた。
自分よりも数倍大きな雑魚敵をあろうことか頭上に持ち上げて、そのまま敵陣目掛けて投げ飛ばす戦法を使ったのだ。
更に向ってくるならば刀で切り倒し、再度同じように投げ飛ばす。
力と技の一体化した戦いが其処にあったのだ。
「おいおい、あのゴリラ本当にゴリラになっちまってねぇかぁ? 今度会う時は動物園に行くとするか。二度と会いたくねぇけど」
「銀ちゃん。どうせ動物園に行くなら私パンダが見たいアル」
「お前等真面目に戦えええええええええ!」
そんな真選組とはまた別のところで万事屋ご一行は激闘を繰り広げていた。
一太刀一太刀が必殺の一撃を誇る銀時。力を持ち、急所を的確に狙い切り倒す。戦いの記憶がある者こそが出来る芸当とも言えた。
また、急所を狙い切る事は新八もまた同じであった。
銀時に比べて力こそないものの、彼もまた侍だ。自分に力がないのなら他の力を利用すれば良い。
雑魚敵が振るってきた際にその
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ