第29話 子を叱るのは親の務め、親を叱るのは子の義務
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れてる時点でてめぇは馬鹿なんだよ。此処は断然500円に決まりだろうが」
どうやらおやつの予算を決める事で結構もめているようだ。しかし、フェイトからしてみれば果てしなくどうでも良い議題だったりする。
「ちょっとちょっと! 貴方達状況分かってるの? これから時の庭園に乗り込むんだよ! 最終決戦に臨むんだよ! それなのに何呑気におやつの予算決めてるの? 有り得ないでしょ! 普通リリカル的な話だったらこのまま乗り込んで戦いに望むってのが筋道じゃないの?」
「やれやれ、これだからリリカルメンバーはいけねぇや。こうやって場の空気を和ませて緊張を解すのが、俺達銀魂流のやり方なんでさぁよ」
「そうネ。何のおやつも持たずに最終決戦に臨むなんて、やくそうも持たずにダンジョンに向う序盤の勇者並に無謀な事ネ」
「おやつじゃHP回復しないから。大体序盤って言ったって2〜3レベルになれば主人公回復魔法覚えるからもう其処でやくそうの出番終わりだから! もうやくそう頼る必要ないでしょ? これ自体意味ないのよ、分かる!?」
どうやら銀魂メンバーにとっておやつと言うのはやくそうに匹敵する重要な物らしい。が、魔法が主流のリリカルメンバーにとってはやくそうはあんまり重要な代物じゃないようでもある。
「はいはい、お肉はおやつに入るんですかぁ?」
「馬鹿かてめぇは。お肉はおやつじゃねぇ。それは弁当の類だ。おやつにしたいんだったらドッグフードにしろ」
「旦那ぁ、おやつの時間にドッグフードをぼりぼり食われても返って萎えるだけでさぁよ」
「だそうだ。何か別の奴にしろ」
とか、他にも様々な議題が提案されては議論されていく。が、誰も疑問に思わない辺りフェイトは頭がおかしくなる錯覚を覚えた。
「皆ちょっとおかしいよ! 何で誰もツッコミしないの? 何で誰も疑問に感じずにこうして無駄な議論をしているの? 何でこんなどうでも良い事に白熱出来るの? 私もう頭が変になっちゃいそうだよ! 頭が痛くなってきたよ」
「心配しなくてもてめぇは元々頭のネジが2〜3本ぶっ飛んでんだから今更少しおかしくなっても心配ねぇよ。もう少し自分を見直せこの変態女」
「頭のネジが2〜300本吹っ飛んでる白髪天パーに言われたくないわよ! 皆ちょっと考えてみてよ! こんなのおかしいよ! こんな議論する価値なんてこれっぽっちもないわよ! 皆もっと真面目にやろうよ!」
大声で皆に向かい叫ぶフェイト。それを聞いた途端、回りが静まり返ったのを感じた。
疑問に思ったフェイトは皆を見る。其処に居た皆は、誰もが笑顔でフェイトを見ていた。
「どうやら、心配はなさそうだな」
「安心したよ。もしかしたら塞ぎこんでるんじゃないかと思ってたからさ」
「え? あの、どう言う事?」
意味が分か
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