第29話 子を叱るのは親の務め、親を叱るのは子の義務
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集合〜〜」
「誰が盛りまくった雌犬じゃゴラアアアアアアアアアア!」
最終的には盛りまくった雌犬呼ばわりされる始末。普段なら強気でそれなりに強い筈のアルフなのだが、生憎相手が銀時だったが為に凄みが全く感じられない。
「ちょっと待てぃ! 私は別に盛りなんかついてないからねぇ!」
「あっそ、じゃ既にどっかの野良犬としけこんだ後って奴? お盛んだねぇ。見境無しなんだねぇ」
「一辺ぶっ殺すよマジで!」
「うっせぇなぁ。これ以上てめぇ一人に尺使ってられねぇんだよ。今度ギャーギャー騒いだら首輪つけて甲板に括りつけるぞゴラァ」
徹底的に犬扱いしまくる銀時。どうやら銀時自身別にナイスバディな女キャラを見ても別に発情しないらしい。
まぁ、元の世界だと女絡みで碌な目にあってないので仕方ないと言えば仕方ないのだが。
「あのぉ、さっきアルフが質問してた答えは結局どうするつもりなんですか?」
「あぁ? 犬耳娘の次は淫獣かよ。まぁ良いや。それを決める為にも今は……」
銀時が視線を移す。其処に居たのは一人未だにダークゾーンに陥っている少女が居た。
「おい、何時までブラック入ってるんだ。いい加減機嫌治して話に加われクソガキ」
「いや、無理ですよ銀さん」
新八がフォローを入れるのも無理ない。銀時が言っているのは紛れも無いフェイトの事なのだ。
そのフェイトは、先ほどプレシアに真相を言われた後絶縁されてしまったのだ。
幼い子供にとってそれほど辛い言葉はない。今まで敵として対峙してきた相手なのだが、それでも新八は彼女を責める気になれなかったのだ。
だが、銀時は違っていた。
「慰めの言葉でも掛けて貰いたいのか? 母親に絶縁されて傷ついた可愛そうな娘の心を癒す為に両手で抱き締めて甘い言葉でも掛けてもらいたかったのか?」
「………」
「何時まで他人に甘えてるんだクソガキ。悪いが俺はてめぇに優しい言葉も甘い言葉も掛けてやる気なんざサラッサラねぇぜ」
「厳しいんだね。銀時は……母さんに見捨てられて、身寄りのなくなった哀れな人形である私を、助けようともしないんだね?」
「必死に足掻いてる奴なら、俺は手を差し伸ばすさ。だが、てめぇは全く足掻こうともしてねぇ。そんな奴に手なんざ誰も貸さねぇよ」
「え?」
その言葉に、フェイトは顔を持ち上げて銀時を見た。まるで死人みたいな目をしていた。そんなフェイトを、銀時は見ていた。
何時もの、死んだ魚みたいな目ではなく、真剣で、真っ直ぐで、ギラついていて、輝いている生きた人間の目だった。
「てめぇはまだ自分でどうにか出来る位置に居るんだ。まだ立ち上がれる状態なんだ。なのに、てめぇは只石に躓いて転んだだけで俺達に起こして貰おうと哀れに泣き叫んでるだけだ。何時まで甘えてるつ
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