第29話 子を叱るのは親の務め、親を叱るのは子の義務
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」
「そ、それって! 聞きましたか銀さん。僕達此処でなら何時も通りに戦えるみたいですよ!」
目の輝きを取り戻した新八がはしゃぐように言う。それを言うよりも前に銀時達は体を動かして既に準備万端と言った仕草をとっていた。
「本当だ! よくよく考えてみたら今まで体にあったダルさが綺麗に吹っ飛んでらぁ」
「体から力が漲ってくる感じがするネ! これなら心置きなく戦えるアルよぉ!」
銀時や神楽は勿論真選組のメンバーも皆同じだった。誰もが本来の力を取り戻し活き活きとした表情を見せ始めている。
今まで抑えつけられていた力の憤りが一気に爆発する感覚を感じまくっていたのだ。
更に言えば此処でなら心置きなく戦えると言うその開放感がまた彼等には嬉しい響きだったのだろう。
元々配慮や手加減が苦手な連中の集まりだ。そう言うしがらみが解かれた時点でやる気100パーセントを通り越して120パーセントまでぶっちぎっているのは間違いなかったりする。
「うっし! 良いかてめぇら。これから俺達はあの腐れババァの元に殴りこみを掛けるぞぉゴラァ!」
「な、殴りこみなんですか? 普通に其処は強制捜査とかって言って貰えると僕達もやり易いんですけど」
「堅い事言うなよぉ執務官さんよぉ。此処は俺等に合わせろって。強制捜査なんて生温い方法じゃあの腐れババァの膿は落とせねぇんだよ。綺麗に洗い流せねぇんだよ。頑固汚れなんだよ。長年染み付いた換気扇の油汚れ並に落ち難いんだよ」
最終的にプレシアを頑固汚れ呼ばわりしてしまう銀時。作品が違うだけで此処まで人を侮辱出来るのだから相当凄い訳であって。
「そんな訳で、普通に逮捕して普通に裁判掛けて、普通に刑を執行するだけじゃあの頑固汚れは落ちねぇんだよ。あの頑固汚れを落とすには俺達の徹底的な洗浄方法を用いないといけない訳」
「なる程」
「いや、其処は納得しちゃ駄目だと思うよクロノ君。ってか、君も意外と空気を読んでるようで読んでないよね。確実にKY路線まっしぐらだよね!?」
危惧する新八には悪いが、クロノは元々KYの疑いが強いのでその編は心配しても無駄だと思われる。
既に手の施しようがないのだから。
「そうは言うけどさぁ、じゃあんたらは具体的にどうやるつもりなんだい?」
「良い所で質問をくれたなぁ犬耳娘」
「おい、あんた仕舞いにゃ頭からガブッて行くよ。あんた等が買ってる巨大犬みたいに頭から噛み付いてやるよ」
睨みを利かせて脅しを掛けるアルフなのだが。銀時は別に応えてない。
幾ら凄みを見せてもあんまり彼等には効き目が薄いのだ。
「はぁい、さっきから危ない視線でこちらにアプローチを掛けてくる盛りまくった雌犬は放って置いて、これから作戦会議に入りまぁす。殴りこみに参加する奴らは全員
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