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駄目親父としっかり娘の珍道中
第28話 バトルってのは何でもかんでもド派手にやれば良いってもんじゃない。空気を読んで節度を守って正しくルールに乗っ取ってやりましょう
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舞いした。
 二人が必死に泣き叫んでいるがこの際気にしない事にしておく。
 
「えぇい、こうなったら破れかぶれだ!」

 覚悟を決めた新八が操縦席に座る。そして、アースラロボと一体化した時、その動きは瞬く間に変わった。
 先ほどまで鈍重な動きを見せていたアースラロボが一転、まるで某宇宙世紀の機動兵器を思わせる動きを見せたのだ。
 正しく蝶のように舞い蜂のように刺す動きを見せていた。
 無数のミサイルがまるで鈍足な亀にも想わされた。
 しかし、そんな某機動戦士並の動きを戦艦がするのだから、当然中はとんでもない事になっている。
 座席に座っている面々ですら結構やばい状況なのだ。座っていないその場立ちがメインの江戸メンバー達や他のメンバー達は正しく巨大なシェイカーの中に入れられた感覚を味わう羽目になった。

 うぎゃああああああああああああ! やめてとめてやめてとめてえええええ! マジでヤバイ!このままだとリバースしちゃうううう! あ、俺も出すかも、おえぇ! 目が、目がああああ! 死ぬ、マジで死ぬうううううう!

 等などと、巨大なシェイカーの中に入れられて、プロ並のシェイクをされてると錯覚させるには充分であった。
 しかし、幾ら回りが何と言おうが今の新八には手を抜く訳にはいかない。
 少しでも手を抜けばミサイルの雨霰に見舞われて爆散するのがオチだ。

「もう少し耐えてて下さい! 銀さん、皆、後少しですから!」

 そうは言うが、新八は今必死に考え込んでいた。どうやればあの結界を破れるのか?
 今のアースラロボの耐久力では恐らくミサイル一発でも危ない。馬鹿達が散々らやらかしたせいでとんでもない事態になってしまった。
 それに、まだ時の庭園を纏っている結界は分厚く強固だ。何とかあれを一撃で破らねばならないのだ。

「エイミィさん、アースラロボの残りエネルギーはどの位ですか?」
「後もって数分が限界って所だよ! 早く勝負を決めないと本当に不味い!」
「分かりました。こうなったらいちかばちかで行きます!」

 新八の言い分には何かあると、皆が悟った。アースラロボが天空へと飛翔する。
 其処で一旦動きを止める。無数のミサイルにとってそれは格好の獲物でしかない。
 一斉に其処へなだれ込むミサイル軍勢。
 それこそ、新八の狙いだった。

「アースラロボの全エネルギーをお願いします!」
「う、うん! エネルギーバイパスを直結させたよ! 後はお願いね、新八君!」
「了解、最大パワアアァァァ―――!」

 ペダルを目一杯踏み込み新八は叫んだ。突如、アースラロボの背中にあるブイ字型のウィングから光り輝く翼が生えた。その翼を纏ったアースラロボはまるで光の速さの如くミサイルの中を縫って突き抜けたのだ。
 ミサイル
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