第28話 バトルってのは何でもかんでもド派手にやれば良いってもんじゃない。空気を読んで節度を守って正しくルールに乗っ取ってやりましょう
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顔をするリンディ。しかし、何処かその笑みに不安を感じてしまう江戸のメンバーだったりするが、そんなの何処吹く風だ。
この状況をどうにか出来ると言うのなら何でも良い。今はわらにでも縋りたい思いなのだから。
「エイミィ、至急緊急指令を発令して! これよりアースラの緊急戦闘形態を起動するわ!」
「了解! 緊急指令! 全所員は直ちに所定の位置へと移動して下さい。これよりアースラは緊急戦闘形態へと移行します。繰り返します!」
何故かエイミィまでノリノリになり始めている。一体二人の言うその緊急戦闘形態とは何なのか?
疑問を抱く一同。その時、突如ブリッジ内が激しく揺れだした。
「な、何だ? 地震かぁ?」
「ぎぎぎ、銀さぁん!」
「どうしたぱっつぁん!」
「アースラが、アースラが……へへへ、変形してるぅぅぅ!」
「なぁにぃぃぃぃぃ!」
一部しか見えなかったのだが、正にその通りだったのだ。航行船だった姿から一変し、艦橋部分が移動しブイ字型のウィングとなり、ブリッジが移動し頭部となり、それを中心としてアースラに太い両腕と両足が姿を現す。
その姿こそ正しく鋼鉄の巨人その物であった。
「おいいいぃぃぃぃぃ! 何だよこれ? 何これ? あれか? マ○○スのぱくりか? 幾ら何でも無理ありすぎるだろうがこれぇぇぇ!」
「ホホホホホ! 見た? 聞いた? ビックリした? これこそ私が密かに内臓しておいたアースラの奥の手! アースラ緊急戦闘形態。その名も【アースラロボ】よぉ!」
「ネーミングセンス最悪! しかもダサい名前だし! ってか、何でそんな自信満々? 何でそんな嬉しそうな顔してんの?」
気のせいかリンディのテンションが最高潮になっている。心なしかとっても嬉しそうに見える。
しかも、艦長席に座っている筈のリンディの両腕には一昔前にファミコンか何かで使ったようなパンチングコントローラーみたいな代物が取り付けられていた。
「さぁ、アースラロボの実力。その目に焼き付けなさぁぁぁい!」
「何か完全に別キャラになってるんですけどぉぉぉぉ! 凄く嬉しそうなんだけど。何あの人? ハンドル握ると性格変わるみたいな奴? このままだとこの小説もタイトル変わるんじゃね? 【機動戦士アースラロボ】とか? それとも【超時空航行船アースラ】とか? そんな感じのタイトルになるの?」
一抹の不安を胸にリンディは駆る。それに呼応し、アースラロボも突撃してきた。
向ってくるミサイルなど物ともせず唸る豪腕をそのまま時の庭園に叩きつけて来たのだ。
巨大な拳は時の庭園の間近で急停止した。どうやら向こうも結界を張っているようだ。
「ふふん、小癪な真似を。そんなガラス張りみたいな結界。アースラロボが粉砕してあげるわ」
「最早どっちが悪役
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