第28話 バトルってのは何でもかんでもド派手にやれば良いってもんじゃない。空気を読んで節度を守って正しくルールに乗っ取ってやりましょう
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【本来ならアリシアを作る筈で作ったのだけど、似ているのは顔だけ。記憶を入れても全くの別物。貴方は私を常に苛立たせてくれたわ。でも、もう貴方は必要ない。この21個のジュエルシードと、あの子の【命】を使って、私はアリシアを取り戻すわ】
「てめぇ、たった一人の娘を取り戻す為に其処まで外道に落ちたってのか?」
【アリシアを取り戻す為なら私は鬼にでも外道にでもなれるわ。世界の一つや二つ滅ぼしたって構わない。私にとって、アリシアが全てなんだから】
最早何を言っても無駄であった。既にプレシアは人の身であって人でなかったのだ。
今の彼女は人の皮を被った悪魔そのものだったのだから。
【フェイト、貴方に一言言ってあげるわ】
「え?」
【私はねぇ、初めから貴方の事が……大嫌いだったのよ!】
「!!!」
【もう貴方は用済みよ。何処へでも消えなさい。最も、貴方達全員、此処で死んで貰うけどね】
その一言を最後にモニターは消え去った。その直後であった。
時の庭園から無数の何かが飛来してきたのだ。
遠くからなので良く分からなかったが、それが明らかにやばそうな代物なのは明白な事だった。
「防御結界! 急いで!」
リンディの声とほぼ同時にアースラの周囲に薄い膜の様な物が形成されていく。
これが所謂防御結界なのだろう。その結界の外で先ほど飛び出してきた無数のそれがぶつかり爆発した。
どうやらミサイルの類のようだ。初めから此処で管理局ごと自分達を亡き者にする算段だったのだろう。
益々腹黒い女である。
「ちょっとぉぉぉ! どうするんですか銀さん? このままじゃ僕達揃ってお陀仏ですよぉ!」
「黙ってろ! くそっ、あのクソババァ。とことん俺達を嵌めやがったなぁ……こうなりゃ直接乗り込んでぶっ飛ばしてやる!」
「って、どうやってあの中に乗り込むんですか? 此処からじゃ飛んで行くってのも無理ですよぉ?」
確かにそうだ。アースラと時の庭園とはかなり距離が開いているし、此処まで激しい弾幕の中を縫っていくのは流石にきつい。
正しく万事休すであった。
「いよいよね……こうなったら、アースラの奥の手を使うしかないわね」
「か、母さん! まさかアレを使う気なんですか?」
「此処で使わなくて何時使うつもりなの?」
クロノとリンディの意味深な会話が続く。一体何を言っているのだろうか?
「おい、二人して何話してんだ? 何かこの状況を打開出来る方法とかあんのか?」
「管理局の技術力を舐めて貰っちゃ困るわね、銀さん。こんな事もあろうかと想って、密かにアースラを改造しておいたのよ」
「おいおい、支給品を勝手に弄くって大丈夫なのか?」
「無問題! 見せてあげるわ、アースラの真骨頂を!」
大層嬉しそうな
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