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駄目親父としっかり娘の珍道中
第28話 バトルってのは何でもかんでもド派手にやれば良いってもんじゃない。空気を読んで節度を守って正しくルールに乗っ取ってやりましょう
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よ!」

 新八の言う事も最もであった。
 本来この話でクロスしているリリカルのお話と言うのはギャグ成分は少なめで魔法と少女とバトルがメインのちょっぴり萌え〜な感じのお話だったのだ。
 それがこの銀魂とタッグを組んでしまったが為にギャグとカオスと変態が織り交じったとんでも小説になってしまったのだ。
 その上リリカルなキャラをそんな大それた目に会わせよう物なら確実に何処か偉い人達に消される危険性がある。
 そう新八は危惧していたのだ。

「上等じゃねぇか! 今すぐあの腹黒女とっ捕まえて生爪全部剥ぎ取ってやる! その上で歯を全部抜き取って三日三晩ぬるま湯に漬け込んでふにゃふにゃにした挙句火あぶりにして晒し首にしてやらぁ!」
「もうそれ主人公の言う台詞じゃねえええええええええ!」

 確かにその通りであった。そんな感じでほぼ全員が怒りのボルテージ最高潮な中、只一人テンション最低値の者が居た。

「……」
「大丈夫かい? フェイト」

 ユーノがそっと気遣う。あれから未だにフェイトは一言も口を利かないのだ。本来なら自分の母親の事を此処まで罵倒されたら、確実に逆上してデバイスを振り回していた筈だ。
 だが、今のフェイトはそんな事全くする素振りを見せない。完全に死人みたいな顔をしていた。

「顔色が悪いみたいだな。少し休んだ方が良いんじゃないか?」
「何で?」
「ん?」
「何で、母さんはあんな事をしたの? 母さんはあんな酷い事をする人じゃなかった。私の知ってる母さんはもっと優しかった筈なのに、何で……何であんな酷い事をしたの?」
「……」

 フェイトは叫んだ。まるで、目の前に突きつけられた現実から逃げるように涙を流して叫んだのだ。
 あの時の母の行いを未だに受け止められなかったのだ。
 気持ちは分かるが、しかしこれは現実。曲げようも逃れようもない現実なのだ。
 認めるしかない。辛い事かも知れないが、これは認めるしかないのだ。

【ご機嫌よう。管理局のお犬さん達】

 突如、目の前のモニターが映りだし、其処にあのプレシアが映り出した。

「か、母さん!」
「てめぇ! よくもまぁ俺達の前に顔を出せたもんだなぁ! その度胸だけは褒めてやるぜ!」

 悲しみに満ちた目で見るフェイトとは対照的に、銀時は憤怒の想いでプレシアを睨んだ。
 だが、そのどちらもプレシアには痛くも痒くも感じなかった。

【貴方達のお陰でこちらは労せずジュエルシードを全て手に入れられたわ。有り難うね、感謝しているわよ】
「ふざけんなぁ! 誰がてめぇの道楽の為に集めたってんだよ! それより、約束だろうが。家の娘返せ!」
【残念だけど、その約束なら無効になったわ】
「何だと!」

 突如踵を返してそう言い張るプレシア。そ
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