第27話 幾ら悲しい話でも人の事巻き込んだらはた迷惑な話にしかならない
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だ。
(良いかてめぇら、息を殺しておけよ。少しでも気配を悟られるな)
(合点でさぁ。土方さんが心配しなくても俺は何時でもあんたの寝首を襲えますぜぃ)
(こんな時位そんなネタ言うの止めろよ!)
何時どんな時でも沖田は沖田であった。
そんな沖田に土方は溜息を吐きつつ、視線を戻す。視線の先ではジュエルシードを手に持ったフェイトが甲板の上に立った。後はプレシアがなのはを連れてこちらに来て、交換を終えれば事は仕舞いだ。
誰もが息を殺してその場を見守っていた。
刹那、突如上空で雷鳴が響いた。
何事かと誰もが頭上を見上げる。雷雲だった。
巨大な雷雲がアースラの頭上に展開していたのだ。
「不味い! すぐに彼女の確保を!」
クロノが叫んだ。それと同時に皆が一斉に駆け出す。完全に嵌められてしまった。
プレシアは初めから交渉に応じる気などなかったのだ。
雷撃がアースラの各所に直撃する。火花が起こり、辺りに衝撃が伝わってくる。
突然起こった振動の為に殆どの者がよろけてしまいだした。まともに立っている事すら困難な状況だったのだ。
「か、母さん……何で?」
そんな中、フェイトは一人信じられないと言った顔をしていた。そんなフェイトの向かい一筋の雷撃が降り注がれる。
その雷撃はフェイトに直撃した。全身を激しい痛みが襲う。体が焼け爛れる感じだった。
雷撃が止むと、体から煙を噴き上げながらフェイトは倒れ付した。
彼女が持っていたジュエルシードはその雷撃が全て持ち去って行ってしまったのだ。
「フェイト!」
「あのクソババア! よくも俺達を嵌めやがったなぁ!」
アルフは即座に倒れたフェイトの元に向かい、銀時は前方に見える時の庭園に対し怒りを露にした。両拳を握り締めて歯を食いしばり、ただただ怒りを募らせた。
つづく
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