第27話 幾ら悲しい話でも人の事巻き込んだらはた迷惑な話にしかならない
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、縛られた原因は銀時にもあるのだが。
「ちょっと銀さん。其処で余裕こいてないで手伝って下さいよぉ!」
「んだよぉ、銀さんこう見えて結構頑張ったんだよぉ。その上また俺の事酷使するつもりかよぉ。どんなブラック企業だてめぇら! 少しは社員を労われコノヤロー」
「あんたに言われる筋合いはこれっぽっちもありませんよコノヤロー。それよりも早く見つけないといけないでしょ? だったら銀さんも手伝ってくださいよ」
新八の言うことも一理はある。このままマゴマゴしていたら江戸へ帰る事も出来ないのだ。一刻も早くこのフェイトの根城を探し出し、なのはを連れ出して江戸に帰りたい所だ。
「艦長!」
ふと、オペレーターのエイミィが声を張り上げる。表情が強張っている事から何か重大な事態が起こったのは明白に思える。
「どしたぁ? 不幸のメールでも拾ったかぁ」
「そいつぁいけねぇや。そんな時は全部土方さんに押しつけりゃ大丈夫ですぜぃ」
「てめぇらは黙ってろ。で、一体どうしたんだ?」
ドSコンビを黙らせて話を進める土方。流石はフォローの名人である。
「発信源不明の通信が来てるんです。モニターに映しますか?」
「そうして頂戴」
了解を得て、スクリーンに映像が映し出される。
最初に映ったのは薄暗い部屋であった。それなりに広い部屋を象っていたのは西洋の時代を彷彿とさせる玉座であった。
そして、其処に一人の女性が鎮座している。
紫色の長髪をした綺麗な顔立ちの女性だ。だが、何処となくその女性の顔からは不気味さが見て取れた。
「か、母さん!」
「え? マジ!? あの別嬪さんお前のお袋さんなの? てっきりキャバ嬢かと思ったよ銀さん」
所詮は銀時の発想である。
「母さん、御免なさい……」
【その様子だと、負けたみたいねフェイト】
「はい」
とても申し訳なさそうに項垂れるフェイト。
「あのぉ、すんませぇん。お宅がこのフェイトって子の親ですかぁ?」
【えぇ、その通りよ。それが何か?】
「おめぇ! もうちっと娘の教育しっかりしろやこのド阿呆がぁ!」
【えぇ!】
急にモニター越しに切れる銀時に流石の女性も驚きを隠せなかった。無論回りのメンバーもまた然りである。
「娘の教育すんのは親の務めだろうが! それ放棄して何椅子にふんぞり返ってんの? 裸の女王様気分ですかコノヤロー!」
【べ、別にそんなつもりじゃないわよ! 只、部屋の間取りを適当に作ったらこうなっちゃっただけよ】
「おやおや言い訳ですかぃ? 見苦しいですねぇ醜いですねぇ。心も腐ってる奴は言動も腐ってんだよ。ついでに吐く息も臭いんじゃねぇのか? 歯ぁ磨けコノヤロー」
【黙りなさい! 貴方みたいな死んだ魚みたいな目をした男に言われ
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