第27話 幾ら悲しい話でも人の事巻き込んだらはた迷惑な話にしかならない
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サイズ位の大きさはあるであろう。それ位のサイズはあるなのはの顔写真であった。
そして、もう片方の手から取り出したのは真っ黒な油性ペン。
それを両手に持ちとても嬉しそうに微笑む沖田。
「な、何をする気?」
「別に俺はお前さんをどうこうしようたぁ思っちゃいませんぜぃ。只、お前さんの大好きななのはって子にちょいとご協力して貰いまさぁ」
突如、沖田が油性ペンのキャップを取る。そして、迷う事なくそのペンをなのはの両眉に塗りつける。細く、可愛らしかったなのはの眉が一瞬にして激太の昭和チックなゲジ眉になってしまった。
「いやああああああああああ!」
それを見た途端発狂しだすフェイト。フェイトにとってなのはLOVEは狂気じみている面がある。その為例え顔写真とは言えこんな事をされると相当ダメージが大きいらしい。
「さぁて、お次はこんなのはどうですかぃ?」
お次はなのはの顎に古代の中国武将の様なちょび髭を書き加える。
「や、やめてええええええええええええ!」
更に絶叫しだすフェイト。だが、そんな事で止める沖田ではない。
「はてさて、今度はこんなのどうですかいぃ?」
更に更に、続けて真っ黒な隈髭を書いたり、口の下に出っ歯を書いたりなど、とにかくなのはの顔写真にありとあらゆる落書きを書き加えていく。そしてその度にフェイトの断末魔が木霊していく。
「も、もうやめてええええええええええええ! これ以上、これ以上私のなのはを汚さないでえええええええええええ!」
「別に俺は何時でもやめても良いんですぜいぃ。あんたが大人しく俺達のいう事を聞くんだったら大人しくやめてやっても良いんですがねぃ?」
沖田のとても嬉しそうな笑みが見える。なんとも汚らしい交換条件であった。
「ひ、卑怯よ! それが貴方達のやり方なの?」
「おんやぁ? まだ足りないみたいですねぃ。それじゃもっと書き加えるとしますかいぃ?」
今度はなのはの茶色の髪を黒い油性ペンで真っ黒に塗り始める。
更にそれだけでは飽き足らず、今度は巨大なアフロへと書き換えてしまう。
「あっはっはっはっは! こりゃマジでお似合いなアフロでさぁ!」
「ぶはははは! やべぇ、マジで腹痛ぇ! お前、俺を笑い死にさせるつもりかよ!」
本来なら泣いて止める筈の銀時が、沖田の落書きを見て大爆笑してしまう始末。本当にこの男はなのはの父親なのか疑わしくなってしまった。
「分かった! 言う、言うからもうこれ以上なのはを汚さないでええええええええええ!」
仕舞いには大泣きして哀願する始末であった。そんなフェイトを見て沖田が大層嬉しそうな笑みを浮かべだす。
「最初からそうすりゃ良いんでさぁなぁ。てこずらせやがって」
無
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