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駄目親父としっかり娘の珍道中
第26話 親は子を叱れてこそ一人前
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にしないでよ。大体貴方がそんなだからなのはも苦労して―――」
【いい加減にしろテメェ等! さっさと転移しますよ】

 流石にぶち切れられた為に一旦中断する二人。すると、目の前が突如閃光により真っ白に塗りつぶされていく。
 白い闇であった。その白い闇が晴れると、場面は一転して、広大な海とその上に数点浮かぶビルの廃墟となった。
 二人は丁度その廃墟の上に立っている形だ。

「此処でなら好き勝手暴れても問題あるめぇよ。おめぇも心置きなく魔法とかを使えるだろ? 飛行魔法も使えるぞ。さっさと使えよ」
「悪いけど、飛行魔法は封印させて貰うわ」
「あん?」
「貴方と同じ、地上でケリをつける。そうしなくちゃ、意味がないんだよ」

 フェイトの言う通りであった。彼女の両足にあった飛行魔法を自分自身の意思で封印した。これにより、フェイトは自分で封印を解かない限り飛行は出来ない。
 つまり銀時と同じ地上戦メインとなったのである。

「どういう風の吹き回しだぁ? あん時ぁ散々人の事を頭上からカラスみたいに突っついてた癖によぉ」
「言ったでしょ? 貴方との腐れ縁を断ち切るって。それに貴方忘れたの? 私の大事なアルフに何をしたのか?」
「あぁ、あれ見てくれたんだぁ。いやぁ、そりゃ流したこっちも苦労が実った気がして嬉しいわ。あんがとねぇ」

 憎らしげな笑みを浮かべつつフェイトを睨み付ける銀時。その笑みがフェイトには余計に腹立たしく感じられた。

「何が嬉しいのよ! 貴方アルフに何をしたか自覚しているの?」
「何って決まってるだろ? 両手両足をふん縛った後にそいつの口の中に俺の大好物を食わせてやっただけだろうが」
「あんな毒物を食べさせたって言うの? だとしたらそれは拷問だよ!」

 心底怒りを顔で露にするフェイト。それほどまでに銀時がアルフにした事は許し難いことだったと言えるだろう。
 が、今の銀時にとってはそんな事毛程も気にしてはいない。今銀時が気にしているのは只一つ。この戦いに勝利する事だけであるからだ。

「御託は良いんだよ。それよりさっさとかかって来いよ」

 腕を伸ばして指を曲げつつ手招きの仕草を見せる。明らかな挑発の仕草であった。
 それを見たフェイトも、あえてその挑発に乗る形でバルディッシュを握る手に力を込める。
 切っ先に閃光の刃が展開され、唸りを上げて振り上げられる。

「今日、この地にて。坂田銀時と言う男を葬り去る!」
「やれるもんならやってみな。あべこべに叩きのめしてやるよぉ!」

 互いに啖呵を切りあい、それから激しい激突が始まった。
 初撃はほぼ同時だった。お互いに得物を振り放ち、ぶつけあう。
 互いの得物がぶつかりあい、火花を散らし、衝撃を奏であう。
 互いの得物をおしつけるよう
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