第26話 親は子を叱れてこそ一人前
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ガールですかぁコノヤロー!」
「お、教えます!」
「ふぅん、誰に? 何を?」
憎しみや怒りが頂点に達していくのが分かる。フェイトの顔が真っ赤に充血していく。
そんなフェイトを大層面白そうに眺めながら笑っている銀時が心底憎たらしかった。
一発、あの顔面に攻撃を加えたいと思ったのだが、生憎今のフェイトは丸腰に相当する。こんな状態で挑んだところで返り討ちにあるのは見えている。
従う他なかったりする。
「さ、坂田銀時さんに……む、娘さんの居場所を………お、おおおお教えさせて、頂きますぅ!」
「あ〜、関東麺ですかぁ? ラーメンお願いします。……あ、悪い悪い、注文してたから聞いてなかったわ。も一回言ってくんない?」
ここぞとばかりに今までの鬱憤を晴らすかの如くの銀時の行いであった。その行いについに、フェイトの堪忍袋の緒が切断されたのは言う間でもない。
その場で滅茶苦茶に暴れ回り出した始末であった。
「うがああああああああああああああ!」
「ちょ、お前っ! そこで暴れるのは筋違いだろうがこのボケがあああ!」
結局、完全にぶち切れたフェイトと銀時がもつれ合う形での醜い戦いが其処で展開されていたのであった。
フェイトもフェイトだが、銀時も銀時であった。
二人共全くもって、ガキである。
つづく
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