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少年は魔人になるようです
第47話 彼女達は敵達と戦闘を始めるようです
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ぽやっとしていても、流石は魔王・・・。あの程度の狂気では動じないと・・・。

恐怖だけでしたら、修行中の愁磨さんと比べ物になりませんが・・・情けない。

ところで。


「この恰好のまま戦わないといけないんでしょうか?」

「「そんなのあたりまえやん(じゃん)。」」


Side out


Side 木乃香


「ウフフフフ……。待っとりましたえ〜〜。始めまひょか、センパイ…。

二人とも私のものにして見せますえ。」


30分後、私らはいわれた通りに日本橋に来た。

橋の真ん中には、もう月詠はんがまっとって・・・・ワラっとった。


「せ、せっちゃあん……。あの人、やっぱ怖い……。」

「…………………。」


せっちゃんの袖を握るけど、反応してくれへん。

や、やっぱりせっちゃんも怖いんやろか。せやったら、私なんかのために戦わせられへ――


「安心して、このちゃん。」

「ふぇ?」


せっちゃんは一回振り返ると、刀を抜きながら歩いてく。


「私が、絶対このちゃんを守ってみせる。」

「せ、せっちゃん………。」


「「「「おぉおおぉおぉぉぉおおおおぉおおぉおおおーー………。」」」」


と、後ろを見たら観客の人が大勢集まっとった。こ、これ大丈夫なんやろか?


「もーー!刹那んだけかっこよすぎーーー!僕だって木乃香を守りたいんだから!!」

「え、あ、すいません……。でも、相手は一人ですし。」

「心配しないでいいですえ〜。その子の相手はこの子達がしますからぁ〜。

ひゃっきやこぉ(百鬼夜行)ーーーー!!』」


月詠はんが20枚ほどの札を投げると、そこから妙にかわいらしい妖怪が出てきて、

武器も何も持っていないもみじはんに襲い掛かる。


「もみじはん、あぶ――」

「フフン、今のボクを甘く見て貰っちゃ困るよ!!『魔炎(フォイエ・タウバー) 扇』!!」


もみじはんは地獄の炎を扇型に作り出し、熱風だけで妖怪を全て薙ぎ払う。

す、すごい。前は垂れ流すだけやったのに、いつの間にこんなに制御できるように・・・?


「ど?少しは強くなったでしょ♪」


私の考えてた事が分かったんか、振り返ってウインクしてくる。

少しやなくてすっごいつよぉなっとるやん!!


「あらぁ……。それが噂の魔王はんやったんですね〜。だったら相手を変えまひょ。

出てきてください、『十一鬼王』。」


今度はすっごい大きい札を投げると、そこから出てきたのは―――――

人間くらいの、すっごい怖い・・・鬼やった。


「さぁ、死合(・・)まひょか。セン
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