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少年は魔人になるようです
第47話 彼女達は敵達と戦闘を始めるようです
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ど、

学園長先生は自由自在に『息吹』を動かせるし、数十倍以上に強化できるらしい。


「………おかしいな。」

「妙に長くねェですかい?この石段……。」


今の僕の速さは、時速約100km。

修羅の息吹(アルゴドーズ・セプトゥス)』による強化と、当たる風を魔法で追い風にしてるからだ。

それでもう5分は走ってるから少なくとも8km程度は来てるはずなのに、一向に社が見えてこない。


「こりゃぁ……東洋呪術の結界だな。アニキ、分かりやすかい?」

「ごめん、全く……。知ってるのは式紙と多少の攻撃符くらいで、空間系とか補助系は全然。

せめて、目印はつけて行こう。『魔法の射手(サギタ・マギカ) 連弾・雷の三矢(セリエス・フルグラーリス)』」


バシバシバシ!と地面に向かって魔法矢を放ち、焦げ跡を付けておく。

こうしておけば戻って来た時とかに役に立つ。


「よし、行こう!」

………
……


「ま、マジで終わりがねェのか………?」

「いや、待ってカモ君。この焦げ跡。

どうやら、一定の空間内を広げて、そこでループしてるみたいだ。」


更に五分後。ちょっと走り疲れて来たところで進展があった。

空間の広さはおよそ8km。それだけ走っても本山に着かないから、空間を広げているとしか考えられない。


「とにかく、空間の始点と終点を正確に把握しよ―――――!!!」

ズズゥゥゥン!!

「へぇ……。見かけによらず頭働くんだね。ちょっとだけ見直したよ。」


次の行動に移ろうとした所で、敵らしい僕と同い年くらいの白髪の子が大蜘蛛に乗って出てきた。

けど―――――――なんだ、これは(・・・)

なんだろう、なんだ。よく分からないけどこれは、あの次元の敵だ。

愁磨さんとか、父さんとか、学園長先生とか―――そういう次元(レベル)の、化け物。


「(ダメだ……。戦っても100%勝てない。逃げれない。なら、どうする…?!)

お前は、誰だ……!!」

「ふむ……当然の質問だね。普通ならそっちから名乗らせるけど、知ってるからいいよ。

―――初めまして、ネギ・スプリングフィールド。

運命を冠する者(ディアーション・フェイツ)』がV、しかして真のフェイト・アーウェルンクス。」


・・・理性的な相手ではあるみたいだ。

でも、もしこいつがこの結界を張っていたとしたら・・・・・ダメだ。


「フェイト・アーウェルンクス。僕に何か用か?目的は!!」

「……時間稼ぎか、情報を引き出そうとしてるのか。まぁどっちでもいいけどね。

そうだね………簡単に言うと、ぼくの目的
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